【チャンピオンズリーグ】サラーの帰還、ポチェの去就…CL決勝前に話しておきたい5つのこと

プレミアリーグのライバル同士であるリバプールとトッテナム・ホットスパーが、6月1日にマドリードでUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦を行う。ワンダ・メトロポリターノでの一戦を観る前に、話しておきたい5つの事を紹介したい。

1.去年のリベンジに燃えるサラー
1年前、チャンピオンズリーグ制覇を夢見て決勝に出場したモハメド・サラーは、出場僅か30分にセルヒオ・ラモスによって潰されてしまった。痛めた肩を押さえ、涙を流しながらピッチを去っていくサラーの様子は、素晴らしかった加入1年目を締め括るには惨すぎるクライマックスに。昨年逃したビッグイヤーを勝ち取るために、今季再び決勝のピッチに立つ。

去年の雪辱を胸にサラーが再びCL決勝のピッチへ

2.ポチェティーノ監督の将来は?
トッテナムのマウリシオ・ポチェティーノ監督は、マドリードでの試合を最後にチームを離れる可能性がある。「今季のこのような状況でトッテナムがCL優勝をするためには、何か別の事を考える必要がある」と準決勝アヤックス戦前に話していたポチェティーノ監督。在籍5年目という節目の年に偉業を成し遂げれば、ビッグイヤーを置き土産にロンドンを去るかもしれない。

ポチェティーノ監督の将来も見どころの一つに

3.悩めるリバプールの中盤問題
充実した戦力が監督の頭を悩ませることもある。主将ジョーダン・ヘンダーソンかファビーニョを起用するか迷うユルゲン・クロップ監督だが、準決勝バルセロナ戦で大活躍したジョルジニオ・ヴァイナルダムや安定したパフォーマンスを見せるジェームズ・ミルナーも申し分のない選手。シーズン終盤にかけてプレーに質が最高潮に達している中盤から、クロップ監督がどのような組み合わせを選ぶが注目が集まる。

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4.両チームの故障者状況は?
プレミアリーグ最終節からCL決勝までの2週間を利用し、両チームとも負傷者の回復に尽力している。鼠径部の痛みでバルセロナ戦を欠場したリバプールのロベルト・フィルミーノは順調に回復を見せ、トッテナムのハリー・ケインは4月に負った足首のケガから驚異的なリカバリーを披露。ただ、ヤン・ヴェルトンゲンやデル・アリといった選手のフィットネスに懸念があり、スカッドの状況はトッテナムがやや不利か。

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5.タイトルを渇望するクロップとポチェティーノ
クロップ監督の決勝戦での記録は有名なものが多く、優勝目前に涙をのむシーンが多く見受けられる。2012年ボルシア・ドルトムントでDFBポカールを制して以来、クロップ監督は6度のファイナルで辛酸を舐めてきた。銀メダリストというイメージを払しょくするためにも、今度こそトロフィーを掲げる姿を見せなければならない。逆に決勝に縁がないといわれてきたのがポチェティーノ監督だ。トッテナムでファイナリストとなったのは2015年のリーグカップのみで、当時もチェルシーに惜敗。メディアの評価を変えるには明確な答えを提示する必要がある。

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