海老名駅周辺が路上喫煙禁止に 加熱式も対象、31日から

海老名市役所

 海老名駅周辺での路上喫煙を禁止する海老名市の美化に関する改正条例が31日、施行される。禁止となるエリアは、東口側の商業集積地から市役所周辺までと、西口側の大型商業施設周辺など。近年利用者が伸びている加熱式たばこの利用も禁止対象に含めた。違反者には指導し、命令に従わない場合は2万円以下の過料を課す。

 施行されるのは、改正された市路上喫煙の防止及び美化推進に関する条例。同駅周辺を「路上喫煙禁止地区」に指定し、地区内の路上をはじめ、公園など屋外の公共の場所での喫煙を禁止する。たばこを吸うだけでなく、火の付いたたばこを持つ行為も禁止とする。

 条例が順守されるよう地区内では市美化推進員が巡回、口頭や書面で指導・命令をする。ただし、地区内でも東口2カ所、西口1カ所の計3カ所に設けた指定喫煙所での喫煙は条例の適用外とする。

 海老名駅周辺では再開発などが進み、まちのにぎわいが年々増しており、喫煙マナーの向上や、歩きたばこの接触によるやけど被害の防止などが課題に浮上していた。そのため、昨年12月の市議会で、市が提出した条例改正案が全会一致で可決されていた。

 施行開始日は、世界保健機関(WHO)が定める世界禁煙デーに合わせた。市によると、県内で路上喫煙に関する同様の条例があるのは、2018年度時点で3政令市など計13自治体に上る。

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