イベント開催でお世話になった皆さんと集合写真
東京都も作成支援キット
まだ5月だというのに、真夏のような暑さが続いて、心も体も驚いています。
夏はすぐそこ!体力をつけておかないといけないなと感じています。
そして夏が来る前に梅雨があります。今年は、エルニーニョ現象の影響で梅雨明けが遅いのでは? 降水量が多いのでは? と予測されていることもあり、それに伴う災害が心配です。
■関東甲信 今年の梅雨や真夏の傾向は?(tenki.jp)
https://tenki.jp/forecaster/t_yoshida/2019/05/29/4777.html
つい先日「東京マイ・タイムライン」ができて話題になりましたね。
■都、マイタイムライン作成支援キット
https://www.risktaisaku.com/articles/-/17382
それに先駆け、マイ・タイムラインってなんぞや?! ということで「マイ・タイムライン体験会」を開催しました。
お笑いライブ以外、主催で会を開くのは初めてだったのですが、「やろうよ」と言ってくださった、渋谷クロスFM 防災Cafe 危機管理アドバイザーの早川大さんの言葉をきっかけに、さまざまな方にお声掛けをして、なんと29日、防災科学技術研究所の会議室をお借りし、2015年の常総市水害時の国土交通省下館河川事務所の所長、里村真吾さんにもお越しいただくことができました。
夫もマイ・タイムラインの作成は初めてでした
そして話をしていただくという図々しさ。里村さんは鬼怒川の前に、荒川の河川事務所にいらした経緯があり、先日話題になった江東5区のお話もわかりやすくお話くださいました。
■江東5区大規模水害ハザードマップ・江東5区大規模水害広域避難計画について(東京都江東区HP)
https://www.city.koto.lg.jp/057101/bosai/bosai-top/topics/20180822.html
VR体験を事前にする事で、よりマイ・タイムラインが作りやすくなると感じました。火災のVRは正直恐怖感満載です
逃げキッドで説明
東京マイ・タイムラインをやってみたいという思いもあったのですが、まずは「逃げキッド」を使って、マイ・タイムラインを知ってもらうところから始める事にしました。そして意見をいただいたり、生まれた疑問を解決していく場にできたらと思っています。第1回目は、意見をいただくまでには至りませんでしたが、VR体験もあり、とても有意義な会になりました。
今後、さらに興味のある方にお声掛けをし、この会を続けていきたいと目論んでいます。さて、29日の逃げキッド体験会の中で、一番印象に残ったことは、逃げキッドの封筒に書かれている「逃げキッドがある時、ない時」の4コマ漫画が、大阪の有名な中華料理店「551蓬莱」のCMからヒントを得たという話。
これまで逃げキッドができた経緯を様々聞いてきたのですが、これは初耳でした。そこに気づいて、質問するあんどうりすさん、やっぱスゲーと感動しましたね(笑)。
どこに感動してんねん?! と突っ込まれそうですが、
逃げキッドには他にも、楽しく取り組める工夫がチラホラ散りばめられています。コンビニのチキンのようにピリピリ破いて開けるシステムは、うまく開けられる人が少ないという理由で、普通の封筒になってしまいましたが(残念)。
楽しく作る。楽しく取り組む。
これが一番大事な事なのだと改めて感じる事が出来ました。
しかし、やはり命に関わることなので、これまでやってきて、楽しいだけで終わってしまっているのでないか? 作ったことに満足してしまうのではないか?実践的じゃなかったり、危機感がなくて大丈夫なのかな? という疑問。
これに関しては、マイ・タイムラインリーダー(作成する際のファシリテーター)の腕の見せどころです。という言葉で一蹴されましたね。。
こちらが何を訴えたいか、ここだけはブレずにいかないとですね。
N2EMの説明をする取出さん。茨城県の広報官時代からお世話になっています
常総市水害の経験
さて、今回場所を提供してくださった、防災科研の取出新吾さんが現在取り組んでいる、N2EM(ネム)のお話もうかがいました。こちらは災害時必要な、たとえば給水所など点在している役立つ情報を一つにまとめて提供する「クライシスレスポンスサイト」というものです。こちらは現在手作業にあたるボランティアを募集しているそうです。
ここまで書いてなんですが、「マイ・タイムラインって何だろう?」 「逃げキッドって?!」 と思っている方、何度もこちらでも書かせていただいているので過去記事も読んでもらえたらうれしいですが、簡単に説明します。
2015年9月、関東・東北豪雨により、鬼怒川の決壊という大きな災害で、わたしの地元・茨城県常総市が被災しました。その時に4300人もの住人が逃げ遅れ、消防や自衛隊のボートやヘリで救出され、その中の一家族に私の姉家族がいました。
その時の地元の被災がきっかけで私は防災士になり、水害後にできた「逃げキッド」を使って、様々な場所で皆さんと、マイ・タイムライン作りをさせていただいています。
逃げキッドとは、「どうすれば逃げ遅れずにすんだのか」という、被災された方と河川事務所の方の話し合いを元に作られた、マイ・タイムライン検討ツールです。
下館河川事務所のホームページからダウンロードすれば、どなたでも使っていただくことができますし、使い方、逃げキッドの作り方も動画で丁寧に掲載されていますので、ぜひ一度見てもらいたいと思います。
http://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/shimodate00626.html
最近では、ほかの自治体や各種団体が独自にマイ・タイムラインの作成ツールを作り取り組んでおられます(例・神奈川県茅ヶ崎市)。
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/bosai/1001315/1031892.html
私自身、防災士として活動させていただくとき、100%このマイ・タイムラインのお話をさせていただいてるのですが、取り組んだことがある人?と伺うと、まだまだこれから広がるものなんだなと感じます。
今後も必ず起こるであろう水害時に、早めの避難で悲しいニュースを見なくて済むように、早く全国へ広がってほしいなぁと思います。
私もできる限り、広める活動をしていきたいです。
この取り組みを特別なものにせず、一緒に取り組みたいという方や、興味を持ってくださった方が、気軽に参加できる会も今後企画していきたいと思うので、ぜひぜひよろしくお願いいたします。
お笑いライブでマイ・タイムライン作成する日が来るかも?!
関連記事
■水害から逃げろ!マイタイムラインを作ろう!
https://www.risktaisaku.com/articles/-/7186
■目指せ「マイ・タイムラインリーダー」
https://www.risktaisaku.com/articles/-/15205
■子どもたちとマイタイムライン作り
https://www.risktaisaku.com/articles/-/16985
(了)