ポーランドで開催中のFIFA U-20ワールドカップで信じられないことが起きた。
30日に行われたC組のグループステージ最終節で、北欧のノルウェーが中米の強豪ホンジュラスをなんと12-0で破ったのだ。
今大会、ウルグアイとニュージーランドに連敗していたノルウェー。
しかしこの試合は前半だけで5ゴールを奪うと、さらにホンジュラスが2人の退場者を出した後半にも7ゴールを追加し12-0で大勝した。
各大陸で力の差があるユースの大会は時折このように点差が開くこともあるが、それなりに成熟したU-20という舞台では異例のこと。
ホンジュラスは初戦でニュージーランドに0-5と大敗していたものの、ウルグアイとの2戦目は0-2と善戦していたのだが…。
FIFAによると12点差での決着は、1997年大会に生まれた韓国対ブラジルの3-10を大きく上回り、1試合の最多得点差記録を更新したという。
しかも驚くことに、ノルウェーの12ゴール中9点は18歳のFWアーリン・ホーランという選手が一人で奪ったもの。
彼はかつてイングランドのリーズやマンチェスター・シティで活躍した元ノルウェー代表DFアルフ=インゲ・ホーランの息子で、今冬、国内のモルデから南野拓実が所属するレッドブル・ザルツブルクに加入すると、83分間の出場で1ゴールを記録している。
そんな彼の歴史的な偉業には、ザルツブルクもこの反応!
SNSに彼の名前を9つ重ねて、その驚きを表していた。
ホーランは上述した1997年大会の韓国対ブラジルで6ゴールを奪ったアダイウトンを上回り、1試合における1選手の得点記録も更新している。
ちなみに個人の大会最多得点記録は、2001年大会でアルゼンチンのハビエル・サビオラが記録した11。ホーランは不滅とも思われたこの偉大な記録にたった1試合であと2つに迫ったことになる。
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なおノルウェーはこの試合の結果により得失点を大きく加算し、3位でのグループ突破の可能性が生まれている。