真珠「あった」「大きい」 三浦で児童が体験授業

真珠探しに夢中になる児童ら=三浦市立名向小学校

 三浦市の小網代湾で養殖されたアコヤガイから真珠を取り出す「浜揚げ」の体験授業が30日、市立名向小学校(同市三崎町諸磯)で行われた。6年生約50人が真珠を探し出し、そのきらめきに目を輝かせた。

 海洋環境保全への理解を深めてもらうことなどが目的で、市などが進める海洋教育の一環。NPO法人「小網代パール海育隊」のメンバーが講師役を務めた。

 法人などによると、児童らは昨夏、二枚貝のドブガイを加工して作った直径約3ミリの核を、アコヤガイの生殖巣に一つずつ入れる「核入れ」の作業を体験。浜揚げ作業では、そのアコヤガイから真珠を取り出した。

 児童たちはパールナイフで慎重に殻を開き、半年間ほどで約4ミリの大きさになった実の中の真珠を指で探った。見つかると、教室には「あった」「大きい」など、子どもたちの歓声が上がった。児童(11)は「実がグチャグチャにならないように気を付けて探すのは大変だったけど、楽しかった」と笑顔で話した。

 取り出された真珠はタイピンに加工され、卒業記念として児童にプレゼントされる予定。

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