来月ブラジルで開催されるコパ・アメリカの日本代表メンバー23名が決定した。
A代表メンバーの招集が難しいこと、また来年に東京五輪を控えることもあり、23歳以下のメンバーを中心とした陣容となったが、その才能はどの選手も素晴らしいものばかり。
今回はコパ・アメリカに出場する選手のなかから5名をピックアップし、彼らが得意とするプレーを紹介していこう。
安部 裕葵(鹿島アントラーズ)
U-20W杯で日本は決勝トーナメント進出を決めたが、本来、同チームの10番は安部だった。
彼はエデン・アザールを目標としており、左サイドからのドリブルとシュートを最大の武器とする。
先週末のサガン鳥栖戦でも左斜め45度の位置から切れ込み、強烈なシュートを放つ!まさにアザールが得意とするプレーで相手ゴールを脅かしていた。
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コパ・アメリカへの出場が優先されたことでU-20W杯には出られなかったが、その悔しさを南米で爆発させてほしいぞ。
菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌)
菅はユース世代からその名を馳せたレフティモンスターだ。
上背こそないが馬力があり、彼の左足の精度と破壊力は20歳の現時点でも国内屈指のレベルにある。2017年に決めたリーグ初ゴールはこの破壊力!
先週末に行われたガンバ大阪との試合でも、その高い攻撃性能を披露した。
北の大地が育んだ逸材は、遠く南米の地でもその左足を爆発させることができるだろうか。
久保 建英(FC東京)
チーム最年少17歳でコパ・アメリカの23名に選出された久保。
彼は“日本のメッシ”と形容されるが、実際には10代とは思えない職人的な技術と頭脳的なプレーを持ち味とする。
先週末に行われたセレッソ大阪との試合でも。
体を上手く使ってボールをキープしつつ相手を引きつけてスペースを作り、オーバーラップしてきた室屋成へちょこんと浮かしたパスで好機を生み出した。
試合終了間際に魅せたドリブルもご紹介しよう。(動画25秒~)
彼が作る「独特のリズム」と「絶妙な距離感」によって相手は飛び込むことができない。最後は抜き切ることなく、右足でクロスを供給していた。
久保の出場は現地でも話題になっているそうだが、大会で大きな驚きを与えることができるだろうか。
杉岡 大暉(湘南ベルマーレ)
五輪代表では菅と同じ左サイドのポジションを争うことになりそうな杉岡。
彼は昨年のアジア大会・決勝の韓国戦で流血しながらも戦い続けたように、不屈の闘争心を持ち味とする左サイドDFだ。
ただ左足も菅に負けてはいない。
大誤審によって取り消されたものの、浦和戦での強烈なシュートは記憶に新しいところ。先週末の神戸戦では、弾丸フリーキックがポストを叩いていた。
長友佑都の高齢化により激化が予想される左サイドバックの争いに名乗りを上げるのは彼だろうか?
松本 泰志(サンフレッチェ広島)
GK大迫敬介とともに今季の広島で急成長しているのが松本泰志だろう。
昨季までの主力だった青山敏弘、稲垣祥が負傷したこともあり開幕で先発に抜擢された20歳は、カバーエリアの広さが特徴で毎節、13kmほどの走行距離を叩き出して話題になっている。
ただ、先週末の浦和戦ではちょっと違う姿も。
これまでは守備に従事することが多かったが、この場面では高い位置を取りドリブルでスルスルとかわして決定機を作った。
高校時代まではイニエスタに例えられるような攻撃面が持ち味だった。それがようやくJの舞台でも出るようになってきた形だろうか。