横浜市民の10大ニュースは 1位くい打ちデータ流用

 横浜市は18日、市民が選んだ今年の横浜10大ニュースを発表した。1位は都筑区のマンション傾斜問題に端を発したくい打ちデータの流用問題。2位は市内初の市民参加型フルマラソン「横浜マラソン」開催、3位は市営地下鉄ブルーラインの快速運転開始だった。

 林文子市長は同日の会見でデータ流用問題について「私も大変心を痛めた。1位ということはそれだけ多くの市民が不安を持ったのだと感じた」と説明。引き続き、同マンションでのデータ流用の原因究明や住民支援などに取り組む考えをあらためて示した。

 20代以下で最多票を集めた地下鉄の快速運転開始については「市民の皆さまからの要望で多いのが交通問題。期待に応えられた」と話した。「すごくうれしかったこと」には、計画から約50年かけて実現したJR戸塚駅の「開かずの踏切」解消を挙げた。

 また今年1年を表す漢字には「動」を選択。中期4カ年計画を引き合いに「地味に取り組んできた政策が動きだしてきた」と説明。自身についても「現場主義を標榜(ひょうぼう)しているが、今年は海外(出張)や国(への要望など)でよく行動した」と振り返った。

 10大ニュースは市在住の2630人が投票。11月20日から12月9日までの間、インターネットやはがきで、市があらかじめ示した主要ニュース35項目から10項目を選んだ。(1)市内のマンションや中学校などで建物のくい打ちデータの流用などが確認される(2)市内初の市民参加型フルマラソン「横浜マラソン」が開催、約2万3千人が参加(3)市営地下鉄ブルーラインの快速運転開始、横浜−新横浜間がノンストップに(4)市内経済と商店街の活性化につながる「よこはまプレミアム商品券」115億2千万円分発行(5)ラグビーW杯2019決勝戦が日本ラグビー発祥の地・横浜で開催決定(6)JR戸塚駅の「開かずの踏切」ついに解消、「戸塚アンダーパス」が開通(7)横浜DeNAベイスターズ観客動員数が過去最高の約181万4千人、新監督に「ラミちゃん」(8)横浜駅東口の「横浜新都市ビル」が開業30周年、西口では「横浜駅西口開発ビル(仮)」着工(9)よこはま動物園ズーラシアで新エリア「アフリカのサバンナ」全面開園、肉食・草食4種を混合展示(10)「よこはまウォーキングポイント」1周年、参加申込者が15万人突破

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