カージナルスの名捕手・モリーナが故障者リスト入り

日本時間6月1日、カージナルスは正捕手のヤディアー・モリーナを10日間の故障者リストに登録したことを発表した。モリーナは右手親指の腱を痛め、2試合を欠場していたが、日本時間5月30日に遡って故障者リストに登録されることとなった。

モリーナは最短で日本時間6月9日に戦列復帰が可能となるものの、カージナルスはモリーナの予定復帰時期や治療プランについて、今のところは詳細を発表していない。ジョン・モゼリアック野球部門社長によると、モリーナは日本時間6月1日に専門家の診察を受けることになっており、それを受けて今後のプランを決定する方針だという。

日本時間5月27日のブレーブス戦で右手親指を痛めたモリーナは、次カードのフィリーズ3連戦の初戦にも出場。しかし、捕手としてのキャッチングやスローイングには影響がないものの、バッティング面でプレイに支障があることが判明し、フィリーズ3連戦の残り2試合を欠場していた。メジャー16年目を迎えているモリーナにとって、今回が自身6度目の故障者リスト入りとなる。

モリーナの戦線離脱に伴い、控え捕手として3割を大きく上回る高打率をマークしていたマット・ウィータースが正捕手に繰り上がることとなり、控え捕手として球団2位の有望株と評されているアンドリュー・キズナーがメジャー初昇格を果たした。24歳のキズナーは今季AAA級メンフィスで37試合に出場し、打率.286、5本塁打、17打点をマークしている。

5月に入って急失速し、開幕55試合終了時点で27勝28敗と負けが先行する苦しい戦いとなっているカージナルスにとって、正捕手というだけでなく、チームの精神的支柱でもあるモリーナが戦列を離れることによるダメージの大きさは計り知れない。しかし、ウィータース&キズナーで賄う捕手のポジションは、他球団に大きく引けを取るわけではない。4年ぶりのポストシーズン進出に向けて、モリーナ離脱期間中の戦いが大きなカギを握ることになりそうだ。

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