カージナルスが今季初のサヨナラ勝ち 宿敵カブス破る

【カブス1-2xカージナルス】@ブッシュ・スタジアム

5月に入って急失速したカージナルスが、延長サヨナラ勝ちという形で1ヶ月を終えた。カブス先発のダルビッシュ有から初回にマーセル・オズーナの犠牲フライで先制しながらも、直後の2回表にダルビッシュの犠牲フライで同点とされ、試合はそのまま延長戦に突入。延長10回裏に一死から満塁のチャンスを作り、最後はマット・カーペンターがレフトへのタイムリーを放って試合に決着をつけた。ダルビッシュは6回3安打1失点の好投を見せるも、打線の援護がなく今季3勝目ならず。2イニングを無失点に抑えたカージナルス3番手のジョーダン・ヒックスが今季2勝目(2敗)をマークした。

延長10回裏一死満塁のチャンスで打席に入ったカーペンターがサヨナラ打を放ったのは、ある意味必然だったのかもしれない。レフト線に高々と舞い上がるサヨナラタイムリーを放ったカーペンターは、これで満塁での通算打率が.510となったが、これは満塁で60打席以上の打者のなかではメジャーリーグ史上最高の数字である。「カブスは我々のライバルであり、地区優勝のために追い付かなければならない存在だ。そういうチームに勝てるのはいつだって気分が良いよ」とカーペンター。今季ここまで打率.219となかなか調子が上がらないカーペンターだが、満塁での勝負強さは健在だった。

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