船に乗って島々を巡るようにお買い物を楽しむ。東京『日本橋 長崎館』

長崎の元気がいっぱい!宝がいっぱい!

西洋文化の玄関口の長崎県〈出島〉、『日本橋 長崎館』の玄関口は、おしゃれなガラス張りから始まります。キラキラと迎えてくれるのは、伝統的工芸品指定にされている〈波佐見焼き(はさみやき)・三川内焼き(みかわちやき)〉の陶芸作品の数々。昔ながらの伝統的な絵付けのもの、モダンなもの、縁起の良いイラストものと、色褪せることなく伝統は継承されています。

ワンフロアの店内は、観光・イベント・お土産・食品・カフェと凝縮されています。

イベントエリアでは、大きなモニターに、時折地元の方もいらっしゃって、長崎弁で元気ハツラツに魅力を発信されています。

木目調の店内。中央には船をイメージした「船型什器」。その周りには長崎の郷土の商品である素麺、ちゃんぽん麺、味噌、枇杷茶、干物、コーヒー、焼酎などなど、土地ごとに、ぎゅっと取り囲んでいて〈船に乗って島々を巡るイメージでお買い物を楽しむ〉というエリアに。もちろん定番のカステラもありますが、さすが、カステラだけでこんなに種類があるのかと仰天するほどの品数!なるほど確かに!いつの間にかくるくる長崎を巡ってる気分に!きっとあなただけのお宝に出会えるでしょう。

(写真:観光パンフレットより)

観光エリアには、土地ごと・目的ごとに観光冊子やマップが数多く揃えてあります。壁には大きな長崎県の地図が描かれ、そちらを見ながらスタッフの方が丁寧に教えてくださいます。現在進行形の生きた情報を聞けるのもアンテナショップだこらこそ!

吹く、懐かしの風。「あの人と」「あの場所で」食べたよね・・・

カフェエリアでは〈本日のカステラ〉〈ちゃんぽん〉〈麦焼酎の発祥「壱岐焼酎」の飲み比べ〉〈カステラソフトクリーム〉など、お食事・休憩に、ホッと一息プチ旅行。

黄金色のカステラソフトクリームは、カステラそのもの!本日のカステラも一切れトッピングされていて、ソフトの箸休めにつまんで、そのザラメ感に「これこれ~」と子供の時を想い出す懐かしさ。

スタッフの方々のさりげない気配りが嬉しく、長崎から優しさを運んできてくれているようです。

祈りは強く、願いは永遠に。

(写真:観光パンフレットより)

長崎は出島から異国の文化を受け入れ日本の発展に欠かせない歴史がある反面、島原の乱、隠れキリシタン、8月9日長崎原爆投下と、多くの命が犠牲となった悲しい歴史も。

2018年7月〈長崎と天草地方の潜伏キリシタン〉が世界文化遺産に登録され、元号が変わったからといって過去はなくなるわけではなく、現代に生きる私たちが目を背けず風化させてはならない事実は、登録されたことにより、一層心に留めて置かなければならないと再確認となったことでしょう。

(写真:観光パンフレットより)

『日本橋 長崎館』のロゴマークは、山の緑と海の青のシンプルな色づかい。長崎の島と航路をNの字で表し、ゆるやかな曲線のその字体は穏やかな長崎の気候を描いているそうです。美しい景観にある背景と、食、文化、伝統など、長崎の宝を受け継ぐ人々の笑顔からは、平和を願う心の深さと信念の強さを感じます。

こちらで長崎に触れて、次は現地へ足を運んで、穏やかな海が示す平和への祈りを感じてみてはいかがでしょうか。

[All photos by kurisencho]

Do not use images without permission.

『日本橋 長崎館』

住所:〒103-0027東京都中央区日本橋2-1-3アーバンネット日本橋二丁目ビル1階

TEL:03-6262-5352

営業時間:10時~20時

交通:東京メトロ「日本橋駅」から徒歩1分、「三越前駅」から徒歩3分、JR「東京駅」から徒歩5分

ホームページ

https://www.nagasakikan.jp/index.html

© 株式会社オンエア