若者の定着へ町の制度紹介 上五島高で初の講演会

若者定着促進について考えた講演会=上五島高(県提供)

 県五島振興局はこのほど、新上五島町浦桑郷の県立上五島高(原昌紀校長、321人)で、3年生を対象に、離島への若者定着を考える講演会を初めて開催した。
 人口減少対策の一環として企画。村山弘司局長は、新上五島町の人口が、1960年から55年間で7割近く減少し、2万人を切ったと説明。移住者増加を目的に、空き家改修を補助している町の制度を紹介した。「古里を離れても地元企業を知っていればUターンしやすい。友人など地元とつながりを持ち続けてほしい」と呼び掛けた。
 奈良県出身の元町地域おこし協力隊員で、同町小串郷の製菓業、竹内紗苗さん(34)は、住民から伝統菓子の製造を引き継いだ経緯などを語り「島でもやりがいがある仕事は多い。一緒に地域を盛り上げてほしい」と訴えた。

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