鈴村健一が贈る平日朝のラジオ帯番組! TOKYO FM/JFN『ONE MORNING』インタビュー(後編)

TOKYO FMをはじめとするJFN38局ネット(一部東京ローカル)の朝の新番組『ONE MORNING』のパーソナリティ、人気声優・鈴村健一さんへのインタビュー!

後編では、鈴村さんが思う番組の魅力や今後の目標などをお届けします。

「人と人をつないであげる」役目

ーー朝の番組をやるにあたって準備したことや、放送で意識していること。また他のラジオ番組をやる時と変えている部分などはありますか?

鈴村:僕は声優なのでいわゆる“アニラジ"という、アニメラジオと言われるカテゴリでずっとやってきたタイプなんですよね。「“アニラジ"って何なの?」って、知らない方もいるかもしれないですけど、“アニメ作品をバックアップする番組”って言うのが主に作られていて。そうじゃないものだと“声優がパーソナリティとなってやる番組”、つまりアニメが好きな方が聴く番組なんですけど、そういう特性もあって、一番コアになるのは“自分が喋ること”、それが最善のコンテンツの作り方で。もらったメールに「僕はこう思います」というのを100%話していいというか。

『ONE MORNING』でも、もちろんそれもやりつつなんですけど、「人と人をつないであげる」役目がすごく強いなと思っていて。メールや、Twitterでつぶやかれたことを読んで、それに共感する人たちがいて。「なるほどな〜」とか、「私はそう思わないな〜」とかって思う人がいることが一番なんですよね。なので、僕がそれをつないであげる役目というか、そこは今までやってきたラジオとは全然違う作り方だなって感じています。

かといって僕が番組にキャスティングしてもらった以上、自分の個性や自分がどう思うかを入れていかなきゃいけないと思っているので、今までやってきたノウハウもちゃんと番組に入れつつ……ってことで言うと、『ONE MORNING』っていうFMの朝の番組の流れの中に「今までやってきた自分をはめ込んでいく」って考え方が近いのかなと思います。だから変えるというよりは、あったものをそのまま使うし、番組に合うように形を変えていく、ハマるようにこねてあげるというか(笑)。そういうものかなと思ってやっています。

みんなが主役になれるライブ感!

ーー「人と人をつなぐ役目」ということで、今朝の放送テーマは「カレー」でしたが、Twitterでリスナーの方がカレーへの思いをたくさんつぶやいていて、鈴村さんも放送でそれにコメントするのはもちろんカレーについてすごく語っていて。昨日私はカレーとハヤシライスとで迷ってハヤシライスを食べたので、聴きながら「あぁカレー食べれば良かったな」って思いました(笑)。

鈴村:思いますよね(笑)。だから聴く人が聴いて何を思うか、「あ〜私もカレー食べた!」とか共感性みたいなものが、よりリアルタイムに流れていくっていうのが、この朝の番組なのかなって思います。他のラジオ番組ももちろんインタラクティブ性ってあるんですけど、『ONE MORNING』はどっちかというとライブに近いというか。

歌を歌うライブって、その歌手を見に来るじゃないですか。それに対して声を上げたり、一緒にノッたりっていうのが、今までAMのラジオでやってきたものだとすると、今やっているものって、そこに「主役はいなくていい」というか、「全員がアーティスト」みたいな。だからクラブというか、誰が前に出て踊ってもいいし、時にはスターが現れて踊り始めてもいいし、DJがサウンド回してもいいし……みたいな(笑)。そういうものが、FMの番組や朝の番組なのかな。だから聴いている人たちも、間違いなく主役になれる。みんなが参加していく感覚が、1ヶ月半やってみてより強く感じたところです。

自由度が高く、それぞれの価値観を認め合える場所

ーー番組のコンセプトも「それぞれの朝に、それぞれの新しい価値観を」ですよね。生放送中もリスナーがTwitterでつぶやいたり、その意見を紹介したり、みんなが参加している感じがすごく伝わってきますが、鈴村さんが思う番組の魅力は?

「自由度が高いこと」だと思います。何を言ってもいい、思ったことを喋っていい、思ったことを大事にしていいところが魅力ですよね。「それぞれの朝」っていう言葉を使ってますけど、「私はこう思うんだ、これでいいんだ」ってちゃんと感じてもらえるし、逆の意見が出てきた時にも「なるほど」って思えることがいっぱいあって。それぞれの価値観を認め合える場所っていうのが魅力だと思います。

そしてミクロな視点から発した何かが、マクロなフィールドでものすごく共感に変わるというのがこの番組だと思っているので。そこは今まで僕がやってきた番組とは少し違うかもしれないなと思います。

それぞれの朝に“ながらで聴いてもらえる”!

僕のことを知ってる人が聴くというのももちろんあると思いますけど、「朝の番組だ」っていうだけで聴いてくれている人たちがいっぱいいるんですよね。「長距離ドライバーをやっています」とか、「朝いつも聴いています」とか、「今農作業中に聴いています」とか、そういう方たちがいっぱい聴いてくれて、メッセージをくれて……。まさに「それぞれの朝」だと思っているので。だから固定した価値観が無く、一つの柱っていうのがいい意味でないというか。

「ラジオはこう聴きましょう」っていうのが無いのが自由度の高さであり、好きに聴いてもらっていいし。聴いている時間によっては「私もう出勤だ!」ってなったらそこで出勤されると思いますし、時計代わりに使っているのも自由だということで。僕が今までやってたラジオって、「この時間にこうやってみんな聴く」っていう固定化されてた部分って確実にあったんですけど、ラジオの本質である“ながらで聴いてもらう”ことをちゃんと実感できて僕は嬉しいですし、意味があるなと思います。

皆さんにとって「当たり前の朝になりたい」

ーー最後に今後の目標、またリスナーに向けてメッセージをお願いします。

まだ1ヶ月半なので、皆さんにとってまだ本当の意味ではこの番組が「当たり前になっていない」かもしれないなと思うんですよね。皆さんの通勤や通学のお供になることが、この番組の努めだと思うので、まるで「空気を吸うような、息を吸うような番組」になって欲しいなっていうのが僕の今後の展望です。だから朝起きて、コーヒー淹れて、ラジオもつける。準備をして出かける道中も、今聴く手段もいっぱいありますから聴く……。皆さんにとっての日常の「歯を磨く」とか、「服を着る」のと同じレベルにまで、この番組が昇華してくれるのが僕の目標かなと思います。

番組が始まって「今まで朝の時間にラジオを聴いていなかった」っていう人たちからもメッセージをもらっていて。「朝起きる習慣ができました」とか、「自分の時間の使い方が変わってきました」とか。僕が今思い描いているような「当たり前の朝になるようなものを実感しました」っていうメッセージを、いっぱい頂いて本当に嬉しく思っています。そういう風に皆さんに思ってもらえるように、皆さんの朝のひとときに寄り添えるように頑張っていきますので、これからもひとつよろしくお願いします。

ーー鈴村さん、貴重なお時間いただきありがとうございました。

ONE MORNING

放送局:TOKYO FM

放送日時:毎週月曜~金曜 6時00分~9時00分

出演者:鈴村健一、ハードキャッスル エリザベス

番組ホームページ
公式Twitter

twitterハッシュタグは「#ワンモ」

※放送情報は変更となる場合があります。

【パーソナリティプロフィール】

鈴村健一(すずむらけんいち)

9月12日生まれ。大阪府出身。1994年、マクロス7のモーリー役でデビュー。主な出演作品に、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」(シン・アスカ役)、「銀魂」(沖田総悟役)、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ(聖川真斗役)、「キャプテン翼」(若林源三役)、「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅」(ヤン・ウェンリー役)、「SSSS.GRIDMAN」(アンチ役)、ドラマ「トクサツガガガ」(ナレーション/エマージェイソンの声)など。音楽活動10周年を締めくくるライブ『WARAUTA』を2019年1月5日・6日にパシフィコ横浜にて実施。5月15日にはニューシングル「My Life Summer Life」を発売。6月8日・9日には河口湖ステラシアターにて『満天LIVE2019』を開催する。

撮影=柴崎まどか

この記事を書いた人

radiko編集部

radiko社員が「ラジコを通じて、ラジオの良さをもっと知ってもらい、皆さんが面白い番組に出会うキッカケ」になるように、ラジオ各局の情報をまとめて発信中。radiko newsでは、新番組へのインタビュー、さまざまなテーマに沿ったまとめ記事など、独自の切り口でも番組をご紹介しています。ラジコ公式SNSの情報更新も行なっています。

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