第八十一回「バンドマンと付き合う方法教えます 其の参」

さぁ、このテーマもそろそろ限界が近づいてまいりました(いろんな意味で)。

今回も引き続き似たようなことを書いていきますが、前回の宣言通り「簡単に落とせるバンドマン」について深堀りしていきたいと思います。

「簡単にバンドマンを落とす」とは。

それは…もっとも簡単なことかもしれません。

なぜなら決定的であり致命的、かつ超現実的でこれを言われたらほとんどのバンドマンが死ぬであろうパワーワードをこれから書きます。

「売れてないバンドマン」を狙えばいいのです。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ !!

コネ━━━━━━(゚A゚)━━━━━━ !!!!!

いま自分で書きながらなんと残酷なことを書いているのだろうと思っております! そう、あなたがバンドマンと交際してみたいと思うなら、「売れてないバンドマン」を狙えばいいのです。あ、大事なことなのかしら、二回も同じことを書いてしまった。いえ、全然大事なことじゃないです。むしろ、心底どうでもいい。あ、もっと酷いことを書いてしまった。

それではまず、「売れてないバンドマン」の定義から行きたいと思います。

・ライブの時にチケットがノルマ制(論外)

・ライブの時にチケットがメール予約(予約者の半数が来ない)

・ライブの後に必ず打ち上げをする(鳥〇族や和〇などのチェーン店)

・高円寺に住んでいる(やや偏見入ってます)

いま現在「売れている(ように見える)バンドマン」の人たちもこのようなノルマ制とかは必ず通ってきた道だと思いますが、彼ら彼女らは1年や2年のうちのこの辛い下積み時代を打破し、ネクストステージへ進んでいっているので、私の中で上記に当てはまること(特に4つ目)を何年も何年もダラダラとやってるようなバンドマンは売れてないし、これからも売れません。

ここで私の中で一番重要だと思うのは「ライブの後に必ず打ち上げをする」という部分です。打ち上げ自体は悪くないです。そこで思わぬご縁が生まれたり、イベントに誘われたりする場合もございます。

しかし彼ら彼女らの中には打ち上げをするためにライブをやっていると言っても過言ではない人たちもいると思うのですが、そういう気持ちでライブをやるのはわたくしから申し上げますと、ものすごく残念だなぁと思います。

ライブをするということは、もちろん自分自身のためでもありますが、大前提としてチケット代金というお金を頂戴しているわけですから「お客様に楽しい時間を過ごしていただきたい」というものがあるはずです。なのに己の欲望のほうが勝ってどーする。「これが終わったら打ち上げ〜♪」なんて思いながらライブやったことなんか一度もねーよ。むしろ積極的に打ち上げは欠席するタイプなので(主催の時に打ち上げする場合は別。そこまでがお仕事だと思って参加させてもらってます、本音は1秒でも早く帰りたい、おうちが大好きだからね☆)。

と言うより、打ち上げをしているような気分にはなりません。ライブ直後なんて。即刻一人反省会の時間に入ります。「今日のあの曲の時ピッチが甘かった」「ここの箇所は上手くいった」「だけどここでタイミングが微妙に合わなかった」などなど、真面目なバンドマンであればあるほど即録音録画をチェックし、次までに改善点を良くしようと飽くなき努力をしているはずなのです。

あとはね、これをやってなきゃこの人きっと生きていけないんだろうなって感じる人たちのライブってすごいですよ。そういったすごい存在の人たちの中には「このあと終わったらお楽しみ♪」なんて発想すら生まれていないと思います。命懸けですから。

「打ち上げ、わ〜い、楽し〜♪」

それはそれで良いことだと思います。特に地方遠征に行った時などはご当地の美味しいお店をイベンターさんが連れていってくれたり、スタッフさんやメンバーと東京以外の土地で親睦を深めたり。おっと、売れてないバンドマンはまずツアーはやってないか。ごめんごめん。

先ほど挙げた売れてないバンドマンの4つの定義に全部に当てはまる人は、「バンドやっている一般人」に近いと思いますので、比較的と言うか普通に射程範囲内だと思います。どういう形で近づいてもOK。ファンとしてでもいいし、友だちに連れられてライブハウスに来て知り合ったテイでもいいし、と言うかどうでもいいでしょう、そんな理由は(笑)。バンドやってる人(バンドマン)と交際してみたい〜と思う方はそういう人を狙ってみてはよろしいんじゃないでしょうか。

でも多分そいつ、売れないよ。

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