川崎市の児童殺傷事件で登下校時の安全対策がクローズアップされる中、不審者から身を守る方法を学ぶセミナーが2日、諫早市内で開かれた。大人の男女12人が参加し、身体をつかまれたときやナイフで襲われたときなどの対処法について、実践を交えながら確認した。
イスラエル発祥の護身術「クラヴマガ」の普及に努める団体「ジェット・クラヴマガ」(札幌市)が主催。同団体の大窪秀嗣代表や諫早市在住のインストラクター、田中健一さんら3人が指導に当たった。
「ナイフで襲われた」という想定では、参加者が左手で身を守ると同時に、右手で相手に打撃を与える動きを繰り返した。大窪代表は「襲われたときの撃退方法と思われがちだが、日頃から周囲の様子に目を配り、いざというとき、逃げるために必要な相手との距離と時間をいかに長く取れるかという点が大切」と話した。