米国衣料品メーカー「パタゴニア」 衣類修繕通じ環境問題考える 長崎大片淵キャンパスでイベント

持ち込まれたシャツを修繕するスタッフ=長崎大片淵キャンパス

 衣類の修繕を通じて環境問題を考えるイベントが3日、長崎県長崎市片淵4丁目の長崎大片淵キャンパスで始まった。4日まで。学生や教職員らの衣類を修繕している。

 衣類を大切に使うことで消費を抑え環境負荷を減らす狙い。米国の衣料品メーカー「パタゴニア」が5~7月、全国11大学で実施する。長崎大では経済学部の山口純哉准教授のゼミ生ら約10人が運営に携わっている。

 会場では、同社の職人が持ち込まれた衣類を修繕。破れた生地に、同じような肌触りの布を当ててミシンで縫い合わせた。先着順で学生優先。発展途上国でつくられた作物や製品を適正価格で取引するフェアトレード製品のコーヒーやチョコレートの試飲や試食ができるブースも設けている。

 イベントに携わる3年の本村花奈(はな)さん(21)は「環境問題に関心を持って、できることから行動してほしい」と呼び掛けた。

© 株式会社長崎新聞社