〔熱中症〕5月27日から6月2日の7日間で1251人搬送、搬送者数は先週と比べ大幅減

総務省消防庁は4日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
5月27日から6月2日の7日間における全国の救急搬送者数は1251人で、前週(2053人)に比べて802人減少し、前年同期(659人)と比べて592人増加しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は3人で、前週(4人)に比べて1人減少しました。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は29人で、前週(28人)に比べて1人増加しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が599人で、全体の47.9%を占めています。
発生場所別では、住居が427人と最も多く、全体の34.1%を占めています。
また、都道府県別では、東京都が122人と全国で最も多く、次いで埼玉県が102人、北海道が66人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2019/5/27~6/2・速報値)
・救急搬送者数:1251人
※前週比802人減、前年同期比592人増

<日別>
・5/27(月):521人
・5/28(火):114人
・5/29(水):88人
・5/30(木):161人
・5/31(金):64人
・6/1(土):205人
・6/2(日):98人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :3人
・重症 :29人
・中等症:423人
・軽症 :778人
・その他:18人

<年齢別>
・18歳未満:264人
・18~65歳:388人
・65歳以上:599人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):427人
・工事現場や工場などの仕事場:96人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):40人
・教育機関:176人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):105人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):166人
・道路:166人
・その他:75人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・東京都:122人
・埼玉県:102人
・北海道:66人
・千葉県:64人
・愛知県:60人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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