くんち手拭い発売 踊町の演し物を描写 版画家の小崎さん手掛ける

今年の踊町の演し物が描かれた手拭いを披露する小崎さん=長崎新聞社

 くんち踊馬場さじき運営委員会は、今年の長崎くんち(10月7~9日)に出演する演(だ)し物を描いた手拭いを製作した。原画を手掛けたのは版画家の小崎侃(かん)さん(76)。踊町のこれまでの出演時の写真やビデオなどを参考に、縦約35センチ、横約90センチの手拭いに5カ町の演し物が収まるように構成を工夫し色鮮やかに描いた。

 製作期間は約1カ月。版画用の薄い紙に鉛筆で下描きをし、その上にまた紙を置いて清書する。小崎さんは、ただなぞるだけではなく「描く感覚を忘れない」ことを心掛けているという。文字も絵も同じ筆ペンを使うが、線の太さを変えて勢いや立体感を出すようにこだわった。

 小崎さんが手掛ける手拭いは今年で12作品目。「『令和元年』のくんちの手拭い。記念に手に取ってもらえたら」と話した。

 長崎市上西山町の諏訪神社内にある同運営委事務所と、浜町の石丸文行堂で計4千枚を販売している。1枚500円。問い合わせは同運営委(電095.821.8596)。

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