ポーランドで開催中のFIFA U-20ワールドカップ。
U-20日本代表は“死の組”と言われたB組を2位通過したものの決勝トーナメント一回戦で韓国に敗れ、2大会連続でベスト16という成績に終わった。
ただ、個人ではアピールに成功した選手も。中村敬斗(ガンバ大阪)はその一人かもしれない。
全4試合全て途中投入で104分の出場に止まった中村だが、その次元の違うテクニックはポーランドの観衆を魅了した。
まずはメキシコ戦でのこのプレーから(動画1分41秒~)。
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1対1のドリブルを制しシュートまで!
この時点でメキシコは日本に3点を奪われすっかり意気消沈していたが、その相手へ追い打ちをかけるように自信満々に仕掛け、いとも簡単に抜き去ってみせた。
グループ最終節のイタリア戦は、FW田川亨介の負傷によって早い時間に急遽出番が回ってきたが、出色のテクニックは守備大国の若き逸材をも翻弄した(1分4秒~)。
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アフリカ人のような身のこなし!
一度は奪われかけたボールを非常に柔らかい足元で収めると、ここでも1対1で仕掛け、完全に相手の重心の逆を取って交わしてみせた。
敗れた韓国との一戦でも、完璧なプレーから決定機を迎えていた!(1分41秒~)
アンクルブレイクだ!
深い切り返しでDFの腰を砕きGKとの1対1を迎えたが、シュートにまでやや時間を要し最後はブロックされることに。この一連の攻撃でゴールが決まっていれば…。
中村といえば昨年、あのレヴィー・クルピ元監督が「ガンバで一番シュートが上手い」と評したことは記憶に新しい。
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今大会は残念ながらゴールを決められなかったが、これらのプレーは間違いなく世界のスカウトを唸らせたことであろう。Jリーグでの活躍にも期待したい。