サカナクション・山口一郎が語る音楽のルーツ。今注視する若手アーティストとは?

6月11日放送のフジテレビ系「人と音楽」(深夜1:55)では、サカナクションの山口一郎の音楽との関わりに迫る。

同番組はさまざまなジャンルで活躍する「0」から「1」を生み出すアーティストたちが普段聴いている音楽にフィーチャー。彼らの音楽観や、なぜその音楽を聴くのか、そこからどんな影響を受け、自らの創作活動にどう循環させているのかに迫るドキュメント。今回は、6月19日にニューアルバム「834.194」のリリースを控えるなか、愛知県蒲郡市で開催された野外イベント「森、道、市場2019」で、「音楽とサウナの融合体験」を提供した「NF #12-Sauna Camp-」をプロデュースする山口の1日に密着する。

山口は両親が喫茶店を営んでいたこともあり、幼いころから音楽に触れあってきた。だが、「音楽よりも先に文学だった」と言う。さまざまな文章に触れて、その美しい言葉に感動。友人たちに共感してほしいと願うも、かなわず孤独を感じていた。そんな時、同級生の男子がある歌を口ずさんだ。言葉には興味を示さない友人たちが、その歌を瞬間的に覚えたことで「自分が美しいと思った言葉を音楽にすると、みんなに覚えてもらえるのかな、と思ったところから音楽を始めた」と振り返る。

そんな山口が音楽的に大きな影響を受けたというのはフォークソング。「喫茶店に来ていた流しのミュージシャンで友部正人さんという方がいて、友部さんが歌う曲に感動したんです。子どもだから大人が真剣に歌っている姿を見て、恥ずかしいっていう気持ちにもなったんですけど、生で見た時に、『大人が大人を感動させようとしている』っていう、リアルに僕は憧れました」と、フォークソングの大御所との出会いについても明かした。

さらに高校時代は「みんなが『好き』という音楽を『好きと言いたくない』というか、どこか違うところで、自分の好きなものを探そうという性質だった」とも。しかし、今のサカナクションは音楽シーンを代表する“メジャー”バンドになった。そのことに「高校時代の自分が見たら、たぶん、自分たちのことは聴かないだろうなって。そういう立場になったことに気付いたんです」と語る。

後日、彼のプライベートスタジオにて改めてインタビューを行い、さらに深く、音楽に対しての思いを聞いた。音楽活動にとどまらず、さまざまなカルチャーとクロスオーバーした活動を精力的に行う山口が「注視している」という若手アーティストについても取材する。

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