6月8日付

 椎葉村議選を巡る公選法違反事件後、事件があった地区を訪れると「みんな悪かったと納得している。早く帰って」と促された。道中、なぜこの取材が必要なのかずっと考えていた。ある住民から「物のやりとりは日常のこと。選挙のことについては、深く考えていなかった」と聞き、これまで気付かずに違反を犯した人も少なくないのではないかと感じた。記事を読み、思い当たる節がある人には二度と繰り返さないでほしい。そんな思いに至った。「小さな村で起きたことだから、そっとしておいてくれないか」「楽しい話をもっと取材してほしい」と言う人もいたが、良いことも悪いこともきちんと報じていきたいと思う。もちろん、明るい話題の提供もお待ちしています。

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