初夏告げるヤマボウシ 雲仙

色づき始めたヤマボウシ=雲仙温泉街

 長崎県雲仙市の雲仙温泉街や雲仙岳一帯で、ヤマボウシが白く色づき始めた。山あいに初夏を告げる風物詩として、今月中旬ごろから本格的な見ごろを迎える。

 ヤマボウシはミズキ科の樹木で、同市の木に選定されている。白いひし形状のものは、小さな球状の花を包んでいた総苞(そうほう)片と呼ばれる部分。それが開き、花に見える。

 同温泉街では、街路樹として植えられたヤマボウシが湯の街に白い彩りを添える。長崎市から家族で訪れた本田好昭さん(75)は「毎年、国見岳に登って見てたけど、ここのもきれい」と笑顔を見せた。

 雲仙お山の情報館によると、妙見岳や国見岳、国道389号沿いでも中旬から下旬にかけて見ごろを迎えるという。

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