全日本F3選手権第7戦岡山:SC後のスプリントも抑えきり宮田が2勝目。阪口が3位表彰台に

 全日本F3選手権第7戦は6月9日、岡山県の岡山国際サーキットで18周の決勝レースが行われ、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)がスタートダッシュでトップを奪い今シーズン2勝目を飾った。今大会でスポット参戦している阪口晴南(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)も3位でカローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sが表彰台に2台を送り込んだ。2位となったサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)は堅実にファステストラップを奪いポイントを稼いでいる。

 前日同様に好天の下でスタートした第7戦の決勝レース。予選セッションのセカンドベストタイムで決定するスターティンググリッドは、フェネストラズがポールポジションにつき、フロントロウの2番手に宮田、3番手に片山義章(YTB by Carlin)と並んだ。

 スタートでは、宮田が抜群のスタートダッシュでフェネストラズをかわし、トップで1コーナーを通過していく。その後方では、5番手スタートの阪口がアトウッドコーナーで片山に並びかけ、バックストレートでサイド・バイ・サイドのバトルを展開。ヘアピンコーナーでのブレーキング勝負で片山を抜ききると、上位の2台を追いかけていった。

 トップの宮田はオープニングラップでフェネストラズに0.7秒ほどのギャップを作ると、3周連続でファステストラップを更新するハイペースでさらにフェネストラズを突き放そうとしていく。しかしフェネストラズも食い下がり、5周目に宮田からファステストラップを奪回。前日のレースでは宮田に奪われたファステストラップポイントを手に入れたが、その後はペースが上がり切らずに、宮田に引き離されていった。

 レースも終盤に差しかかった13周目、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)と7番手争いを展開していた大津弘樹(ThreeBond F318)が1コーナーでクラッシュ。車両回収のためにセーフティカーが導入された。

 回収作業が終わり、セーフティカーのランプが消灯したのは17周目。最終ラップの超スプリントレースが予想されたが、宮田はきっちりとトップを守ってチェッカー。今シーズン2勝目を記録した。フェネストラズは2位で、オートポリス大会から続いた連勝記録は4でストップ。3位には阪口が、2018年の最終大会以来となる表彰台獲得となった。マスタークラスはスタートで山口大陸(タイロクレーシング28号)がDRAGON(TEAM DRAGON F3)をおさえ、今季5勝目を挙げている。

全日本F3選手権第7戦 オープニングラップの様子
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)
阪口晴南(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
全日本F3選手権第7戦 セーフティカーランの様子
全日本F3選手権第7戦の表彰台
かつてFIA-F4でしのぎを削った宮田と阪口がチームメイトとしてともに表彰台を獲得した。

全日本F3選手権第7戦岡山国際サーキット 決勝結果

Pos. No. MC Driver Car Name Car Laps Grid Time

1 36

宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 18 2 1’22.657

2 11

サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark F3 F314/スピース 18 1 1’22.431

3 37

阪口晴南 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 18 4 1’22.862

4 8

片山義章 YTB by Carlin F315/スピース 18 3 1’22.660

5 7

シャルル・ミレッシ YTB by Carlin F317/スピース 18 6 1’23.117

6 2

大湯都史樹 TODA FIGHTEX F319/トダ 18 7 1’23.304

7 65

エナム・アーメド B-Max Racing with motopark F3 F312/スピース 18 5 1’23.037

8 35

河野駿佑 RS FINE K&N F318 F318/HWA 18 10 1’23.680

9 28 M 山口大陸 タイロクレーシング28号 F315/スピース 18 11 1’23.851

10 30 M DRAGON TEAM DRAGON F3 F314/スピース 18 12 1’23.951

11 13

三浦愛 ThreeBond F314 F314/スリーボンド東名 18 13 1’24.563

12 51

アメヤ・ベイディアナサン B-Max Racing with motopark F3 F315/スピース 18 9 1’23.616

13 5 M 久保田克昭 Planex・スマカメ F3 F315/トヨタ-トムス 18 14 1’25.419

R 12

大津弘樹 ThreeBond F318 F318/スリーボンド東名 12 8 1’23.312

ファステストラップ:サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3) 1’22.586 5/18
ペナルティ:ゼッケンNo.5は、2019全日本F3統一規則 第31条 7.(スタート手順違反)により、ドライビングスルーペナルティを科した。

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