6月11日付

 先月記事で紹介した県北のシニアサッカーチーム・FC延岡は、3日まで静岡県で開かれた70歳以上の全国大会に出場し、悲願の1勝をつかんだ。同チームには現在、55人が在籍。今はちょうど、団塊の世代が70代を迎える時期で、チームの選手層はしばらく厚いに違いない。ただ、長谷川洋主将(69)には少し気掛かりがある。同チームでは「若手」に当たる、60代の加入が少なくなりつつあるという。退職時期の延長や再就職などで、練習に参加できないためだ。もちろん、今や70歳以上で元気な人は珍しくなく、70代主力のチームをつくれば、当面困ることはないだろう。ただ、日本人が仕事を辞める年齢は、今後さらに遅くなるはずだ。70代選手すら確保に苦労する時が来るかもしれない。

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