6月11日付

 学校からいただく催しなどの取材依頼。時間や内容が重なることもあり全てに応えられないが、可能な限り赴いている。以前勤務した別の新聞社で宮城県石巻市に駐在していた2003年7月、震度6級が1日3回という地震に遭った。犠牲者はなかったが家屋や店舗の被害は甚大で、行事の中止も相次いだ。そんな折、校舎が全壊しプレハブに移った地元小学校の校長から「子どもの様子を報じてほしい。被災地の励みになり、復興の力になる」と言われた。子どもの力が消沈した地域の光になる―。校長はそう確信していたのだろう。都城、三股の学校行事も地域に有意義な取り組みが多い。子ども自身が思うよりずっと、子どもたちには力がある。学校行事の記事は、実はそのことも報じている。

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