〔熱中症〕6月3日から6月9日の7日間で1227人搬送、搬送者数は先週・前年同期とほぼ同数

総務省消防庁は11日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
6月3日から6月9日の7日間における全国の救急搬送者数は1227人で、前週(1251人)に比べて24人減少し、前年同期(1237人)と比べて10人減少しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は2人で、前週(3人)に比べて1人減少しました。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は20人で、前週(29人)に比べて9人減少しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が569人で、全体の46.4%を占めています。
発生場所別では、住居が372人と最も多く、全体の30.3%を占めています。
また、都道府県別では、兵庫県が82人と全国で最も多く、次いで東京都が77人、大阪府が73人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2019/6/3~6/9・速報値)
・救急搬送者数:1227人
※前週比24人減、前年同期比10人減

<日別>
・5/27(月):181人
・5/28(火):163人
・5/29(水):246人
・5/30(木):396人
・5/31(金):57人
・6/1(土):104人
・6/2(日):80人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :2人
・重症 :20人
・中等症:388人
・軽症 :802人
・その他:15人

<年齢別>
・18歳未満:309人
・18~65歳:349人
・65歳以上:569人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):372人
・工事現場や工場などの仕事場:110人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):48人
・教育機関:208人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):97人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):126人
・道路:179人
・その他:87人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・兵庫県:82人
・東京都:77人
・大阪府:73人
・埼玉県:65人
・福岡県:64人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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