6月12日付

 クラフトビールの小規模醸造所が県内で増えている。11日付紙面で触れられなかった青空エール(宮崎市橘通西2丁目)は九州初の醸造所併設型パブとして、イチゴなど県産果物を原料にビールを開発。日南麦酒(日南市吾田東1丁目)は商品名に木崎浜、梅ケ浜といった県内サーフスポットを冠する。他の宮崎市内の2醸造所と同様に個性を重視しつつ、随所で本県らしさを打ち出す。実は、職人同士は日頃から助言し技術を高め合い、互いの商品を店で販売するなど良い関係を築いている。イベントの共同開催、農業以外の分野との融合など活躍の幅はさらに広がりそうだ。クラフトビール人気は全国的に右肩上がり。本県の一つの魅力として、醸造所が注目を集める存在になると期待せずにいられない。

© 株式会社宮崎日日新聞社