新幹線長崎ルート 「山口知事の圧力には屈さない」 建設推進実行委も一丸 

「山口知事の圧力には屈さない」と語る小原会長(中央)=県庁

 九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化を目指す長崎県の経済団体など14団体でつくる「長崎新幹線建設推進実行委員会」(八江利春会長)の会合が11日、長崎県庁であり、佐賀県やJR九州、国土交通省などに要望活動をする方針を確認した。

 実行委は県議会の建設促進議連や、県商工会議所連合会などで構成。佐賀県嬉野市の商工観光関係者らでつくる「新幹線西九州ルートで肥前の殖産を実現する会」も含まれる。

 会合では、各団体の代表がそれぞれの立場での活動について報告。新幹線西九州ルートで肥前の殖産を実現する会の小原健史会長は、佐賀県の山口祥義知事が「これまで新幹線整備を求めたことはないし、今も求めていない」と明言したことなどを批判。「(フル規格反対が)県民の総意ならば嬉野、武雄市は佐賀県ではないのかという思いだ」と憤り、「今後一切、山口知事の圧力には屈さない」と強調した。

 また、佐賀県内8市町の議員有志が結成した「佐賀県フル規格促進議員の会」が22日に佐賀市内で開くシンポジウムへの参加も呼び掛けた。

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