天海祐希×吉田鋼太郎が待望の初共演。あの“強烈被疑者”も再登場

テレビ朝日系の連続ドラマ「緊急取調室」(木曜午後9:00)が、6月13日放送・第9話からついに最終章に突入。吉田鋼太郎をメインゲストに迎え、構成メンバーの正式変更という局面に立たされた“キントリ”こと緊急事案対応取調班が挑む、“最後の事件”を描く。さらに、今シーズンの初回冒頭でキントリが自供を引き出せなかった殺人事件で、強烈なインパクトを残した挑発的被疑者・北山未亜(吉川愛)が異例の再登場。今回の事件との関連性が浮き彫りにされていく。

同作は、天海祐希演じるプロの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム・緊急事案対応取調班のメンバーと共に、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げるストーリー。今シーズン最難の事件を2週にわたって描く最終章で、天野と吉田は初共演を果たした。「吉田鋼太郎さんの舞台は何度も拝見し、その確固たるお芝居にいつも圧倒されていました」と言う天海は、初共演の現場でも吉田の芝居に驚嘆。「たくさんお話もさせていただき、これだけ引っ張りだこである理由が分かりましたし、私ももっと頑張らなければ…と思いましたね」としみじみと語り、さらに気を引き締めた様子。

一方、吉田も「いや~、ビックリしました! 一言で言うと“正しい人”。気の使い方も適切だし、信念を持っているし、お芝居も揺るぎない。何と言っても、精神がとても美しいんです」と天海を大絶賛。「一緒にお芝居をするたび、自分も奇麗になった感じがするんですよ」と、惜しみない賛辞を贈った。

吉田が演じる最終章のキーパーソン・染谷巌は、キントリが追う二つの事件の被告である未亜と、被疑者・藤井卓生(坂東龍汰)をかつて山の土砂崩れから救出した元中学校長。寡黙ながらも熱い思いを胸に、定年後は防災講義に励んでいる男だ。吉田は「この作品の特徴である“言葉の銃撃戦”よりも、心理的なやりとりの方が圧倒的に多いんです」と役柄に触れ、「もともとコヒさん(小日向文世)がよくしゃべるのは知っていたんですけど、天海さんもご自分の意見をちゃんとおっしゃるし、でんでんさんは主に自分のことをしゃべる!(笑)。こんなに皆さんがおしゃべりになる現場は初めてです(笑)」と、楽しそうに話した。

天海も「鋼太郎さんから『何なんだよ!? オレ、この後のシーンでセリフがたくさんあるんだよ!』とツッコまれことがあったんですよ。そこで私たちも『いや、こういう座組なんです。すみません』と申し上げつつ、おしゃべりを再開するという…(笑)」と、ある日の風景を述懐。「スタッフの皆さんが自由に泳がせてくださるのをいいことに、伸び伸びしすぎですよね!」と、自らにツッコミを入れた。

また、初回に引き続き、有希子と取調室で真っ向対決をする吉川は、「撮影現場ではずっと緊張しています(笑)」と語っていたが、そんな素振りは全く見せない大迫力の演技でキントリチームを驚かせた。第1話では、彼女が本当に罪を犯しているのか、その背景にはどんな過去があるのか、分からないままになっていたが、いよいよ第9話で彼女自身が犯した罪の全容も明らかになっていく。さらに、未亜が有希子に対して「手をついて頭を下げろ!」と言い放つ衝撃の展開も。この局面に有希子は一体どう対処するのか!?

クライマックスに向けて、天海は「『キントリ』の撮影も残りわずかです。私自身もとても好きな現場なので、本当は毎日をもっと楽しみたいのですが、撮影も佳境の今は山場続き。何よりも撮影できちんとやり遂げなければならないことを念頭に置いている状態なので、日々があっという間に過ぎてしまうんです。とにかく今は全撮影が無事に終わることを祈りつつ…! 最後まで走り続けたいです」と力強く語った。

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