6月14日付

 地元を盛り上げようと汗を流す人たちを取材すると、その熱い思いにいつも感激する。先日、日南市油津の堀川運河で灯籠流しを企画する皆さんに話を聞く機会があった。毎年お盆に飫肥杉で手作りした灯籠を流す。24回目となった今年も、そろそろ灯籠の準備にかかるそうだ。そのうちの一人は「続けていて大変なこともあるが、酒谷のやっちみろ会や飫肥の楽市楽座など、ほかの地区で活性化に取り組む人たちとつながりができたのが財産」と話していた。互いに刺激し合い、切磋琢磨(せっさたくま)しているそうだ。ゼロからイベントを開くこと自体大きな力が必要となるが、それを継続するのはさらに難しい。市内で長く活動を続ける団体が多い理由の一つをうかがい知ることができたように思う。

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