小林秀峰高など5団体助成 工業発展へ日機装の財団

助成決定通知を受け取った小林秀峰高機械部メンバーと、宮崎日機装の西脇章社長(前列中央)

 工業技術の発展・進歩に寄与することを目的に、日機装(東京)の創業者が設立した一般財団法人「一樹工業技術奨励会」(宮崎市)は、2018年度(事業年度18年7月~19年6月)の助成先5団体を13日までに決定した。宮崎日機装の西脇章社長は同日、そのうちの一つ、小林秀峰高機械部を訪ね、30万円の助成決定通知を手渡した。
 同部は、今年で第27回を数える全国高校ロボット競技大会に早い段階から挑戦。近年、参加校のレベルが高度化する中、競技において重要な役割を果たす自立型ロボットの制御システムに関する研究に力を入れている。そのたゆまぬ向上心などが評価され、助成先に選ばれた。
 同部の渡部洋平顧問(33)は「助成金を元に一から学び直し、ロボット競技にとどまらず、幅広い分野で活用できる制御システムの開発につなげたい」、機械科3年の日高玄翔はると部長(17)は「今年の大会も上位を目指したい」と意気込みを述べた。
 助成への応募は全国から43件あり、理事会の審査で5団体を決定した。18年度の助成総額は310万円。
 他の助成先は、宮崎工業高電子情報科▽第一工業大建築デザイン学科▽宮崎大工学部社会環境システム工学科▽山形大大学院理工学研究科。

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