県産食材の品質確認 台湾経済視察団が来県

宮崎牛のカット技術を見学する台湾の視察団への参加者ら=13日午後、宮崎市の新垣ミート倉岡工場

 台湾の企業経営者ら約40人でつくる経済視察団は13日、新垣ミート(宮崎市)の倉岡工場を訪れ、宮崎牛の質の高さなどを確認した。視察団は本県の豊富な食材、観光資源などを新たなビジネスにつなげるのが目的。15日まで本県に滞在し、商談会などにも参加する。
 視察団は宮崎放送グループの地域商社「トレードメディアジャパン」の呼び掛けに応じたもので、みやざき大使を務める戎義俊氏(前台北駐福岡経済文化弁事処長)が企画。団長は大手食品卸会社「第一名店」の王義郎会長が務めた。
 一行は今年1月に完成した、国際衛生基準「HACCP(ハサップ)」対応を目指す倉岡工場を訪れ、肉のカット技術などを見学。宮崎牛や県産豚肉を使ったコース料理も堪能した。
 王団長は「台湾で一番人気のある宮崎牛をはじめ、宮崎は新鮮な魚や野菜など多くの食材にあふれている。相互に取引を活発化させビジネスの拡大につなげたい」と話した。
 14日は延岡市の食品業者や電設業者と商談会を行い、養殖ブリの輸出などを行う水産加工会社なども視察。15日に本県観光地などを巡って帰国する。

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