小佐々中統合50周年 思い出2000枚のモザイク画

モザイクアートの補強作業に取り組む生徒たち=佐世保市立小佐々中

 長崎県佐世保市小佐々町の市立小佐々中(田雜健校長、169人)は今年、統合50周年を迎えた。16日に同校で記念式典を開き、2年生62人は小佐々町の歴史について調べたことを発表する。この日のために制作したモザイクアートもお披露目する予定。生徒たちは当日に向け準備を進めている。

 1969年、生徒数の減少に伴い小佐々町立小佐々中と同町立楠栖中を統合。新たに小佐々中が創設された。

 2年生は昨年9月から小佐々の歴史を調査。旧小佐々、楠栖中の卒業生に当時の学校生活や町の様子を聞いたり、史跡を巡ったりして分かったことをまとめ、10月の文化祭で発表した。式典ではその内容をあらためて発表する。

 モザイクアートの制作も昨年9月から取り組んだ。デザインは、町内の神崎鼻公園にある「日本本土最西端の碑」。縦約2.7メートル、横約3.6メートルの紙に、運動会や修学旅行など昨年度の写真2千枚を貼り、5月に完成させた。

 12日は発表の練習と、モザイクアートに透明なテープを貼って補強する作業に取り組んだ。山本まゆさん(13)は「発表では、私たちが町の伝統を受け継いでいくという気持ちを伝えたい」と意気込みを語った。前田竜一郎さん(14)は「モザイクアートは思い出の写真が集まってできている。遠くからはもちろん、近くで一枚一枚見てほしい」と話した。

 式典は午前9時半~10時半。10時45分~正午は同校の卒業生でキユーソー流通システム代表取締役社長の西尾秀明氏が「意識が変われば世界が変わる」をテーマに講演。午後1時15分~2時10分は同校卒業生ら9人の記念授業がある。2時半~4時半は小佐々地区公民館で祝賀交流会を開く。いずれも一般市民も参加できる。問い合わせは小佐々中(電0956.68.3044)。

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