6月16日付

 うどん、ラーメン、サワー。日向市内の飲食店には、特産の平兵衛酢(へべす)を使ったメニューが多い。ほどよい酸味で、暑い夏にぴったり。旬を迎え、JA平兵衛酢部会は十屋幸平市長に平兵衛酢1キロを贈った。贈呈式では、平兵衛酢好きの十屋市長が「粉末にしてみては」「皮まで使える方法はないか」と、消費者が手に取りやすい食材になるよう次々と提案。一方、同部会メンバーは認知度が年々上昇している状況を踏まえ、「生産が追いつかなくなる」「ぜひ生で味わってほしい」などと話していた。生産者も消費者も、平兵衛酢は日向の夏に欠かせない食材との認識は一致している。さまざまな意見を取り入れながら課題を解決し、より多くの人が楽しめる日向の一品になるよう期待したい。

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