石木ダム巡り議論 一般質問 川棚町で日曜議会

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 定例東彼川棚町議会は16日、「日曜議会」を開き、一般質問に8人が登壇。県と佐世保市が同町に計画する石木ダム建設事業を巡り、推進派と反対派双方の議員が質問した。山口文夫町長は「町にとって最重要課題」と述べ、あらためて推進の立場を強調した。

 4月の改選後、初めての一般質問。町議会石木ダム対策調査特別委員長で推進の立場の田口一信氏は「ダムの必要性について町民の理解が不十分」と指摘し、「町長から積極的な情報発信を」と注文した。

 4月に初当選した反対地権者の炭谷猛氏は冒頭30分以上にわたり、ダム反対運動の経過を説明し「歴代町長の勉強不足、思いやりや政治力の欠如のため、住民は翻弄(ほんろう)されてきた」と批判。反対地権者13世帯の宅地を強制収用できる県収用委員会の裁決に触れ「なぜ住民を守ろうとしないのか」と迫った。

 山口町長は「一般質問は事前通告制だ」として、炭谷氏が事前に通告していたダムの水質などについての質問だけに答えるにとどめた。

 傍聴席はほぼ満席で、ダム問題への関心の高さをうかがわせた。傍聴した町民の1人は「町長の答弁があいまいでふに落ちなかった。事態が緊迫しているのに、それでいいのか」と不満を示した。