〔吾妻山〕1ヶ月ぶり噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引下げ(6/17)

17日11:00、仙台管区気象台は、山形・福島両県にまたがる吾妻山について、5月9日に引上げた噴火警戒レベル2(火口周辺規制)からレベル1(活火山であることに留意)に引下げました。

浄土平観測点(大穴火口の東南東約1km)に設置している傾斜計で5月初めからみられていた大穴火口方向上がりの傾斜変動は、5月9日19:50頃から大穴火口方向下がりに変化し、現在は概ね停滞しています。火山性地震は5月5日頃から多い状態で経過していましたが、その後徐々に減少し、27日以降は少ない状態となっています。また、火山性微動は5月15日以降観測されていません。
これらのことから、大穴火口から概ね1.5kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったものと考えられます。ただし、大穴火口及びその周辺では、2018年10月中旬頃から拡大が認められていた地熱域が引き続きみられており、火山ガスの噴出も認められていることから、火山灰等の突発的な噴出に注意する必要があります。地元自治体の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

【噴火警戒レベル】●=現在の吾妻山の噴火警戒レベル
・レベル5(避難):危険な居住地域からの避難等が必要。
・レベル4(避難準備):警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難等が必要。
・レベル3(入山規制):登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
・レベル2(火口周辺規制):火口周辺への立入規制等。
●レベル1(活火山であることに留意):状況に応じて火口内への立入規制等。

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