パドレス・牧田 AA級から「飛び級」でメジャー昇格

日本時間6月18日、パドレスはロースターの変更を発表し、左腕のニック・マーガビシャスをAA級アマリーヨ、捕手のオースティン・アレンをAAA級エルパソへ降格させ、AA級から右腕の牧田和久、AAA級から捕手のフランシスコ・メヒアを昇格させた。なお、40人ロースター枠外だった牧田の昇格に伴い、40人ロースターの枠を空けるために、右肘痛で戦列を離れている外野手のフランチー・コルデロが10日間の故障者リストから60日間の故障者リストへ移されている。

昨季からパドレスの一員となった牧田は現在34歳。昨年11月にDFAとなって40人ロースターから外され、AAA級エルパソに配属されたあと、パドレス2年目の今季はAA級アマリーヨで開幕を迎えた。AA級アマリーヨでは24試合に登板して3勝2敗1セーブ、防御率3.82をマーク。投球イニング数を上回るヒットを浴び、被打率.282、WHIP1.30とピッチングの内容自体は飛び抜けて良いわけではないものの、与四球率1.67と安定した制球力は健在で、24試合で37回2/3を投げているように、複数イニングに跨るリリーフ登板も度々こなしてきた。そうした働きが評価され、今回の「飛び級」でのメジャー昇格に至ったようだ。

メジャーで珍しいアンダーハンドの変則右腕であること、国際大会で目を見張る活躍を続けていたことなどを評価され、ブルペンの一角を担うことを期待されたメジャー1年目の昨季は、27試合で35イニングを投げ、7本のアーチを浴びて0勝1敗2ホールド、防御率5.40とメジャーでは打ち込まれ、メジャーとAAA級エルパソを何度も往復する展開に。AAA級エルパソでも24試合で1勝1敗6ホールド、防御率3.76とそれほどのインパクトは残せなかった。

パドレスは日本時間6月19日に有望株左腕のローガン・アレンのメジャー昇格が予定されており、それに伴って牧田がメジャーのロースターから外される可能性は十分にある。数少ないチャンスを生かせるかどうかが、メジャー生き残りのカギとなりそうだ。

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