「アラサーちゃん」で知られる漫画家・峰なゆかさん(34)が車椅子の男性に東京都美術館で殴られたことをSNSに投稿したところ、拡散され、大炎上。美術館が謝罪コメントを出しました。
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峰さんのブログによれば、『常連のお客様で頻繁にトラブルを起こす方なんですけど、こちらでできることは口頭注意くらいです』と美術館側は当初弁明していたようです。美術館としては今後どのような対策が可能なのでしょうか。
取材してみると、こういったケースは珍しくはないようで現場から多くの「悩み」を聞くことが出来ました。
美術館の展示現場の元係員は、
「絵を触ったり、撮影したりする人を注意する他は、お身体の不自由な方がいらしたら介助するくらいしか業務にありませんでした。迷惑をかける方は、退場していただきます。状況によっては、警備員が連れ出すという場合もあります。ただ、障害者の方の場合は慎重にしないといけないでしょう」
と対策の難しさを語ります。
過去に障害者とトラブルになったグラビアDVDメーカーの元社員は、
「グラビアモデルのDVDイベントで商品を複数購入しないとグラビアモデルとツーショット撮影できないにもかかわらず、車椅子から立ち上がってよろけて、グラビアモデルに抱きついて離れずに、ツーショット撮影を強要した事案がありました。『たくさん商品を買ったから優遇するのはおかしい』という抗議文のメールをいただきました」
コンサート会場や映画館には、車椅子コーナーがありますが、グラビアモデルのサイン会には、そのような場所がないので御立腹だったようです。
レコード店で大声で叫ぶ車椅子男性に殴られたこともある店員は、
「言葉がうまく話せずに、意思の伝達が出来ない方が殴ることで意思表示をなさっていらしたようです。お好きなヘビメタの知識がお客様より乏しい店員しかいなくて、ご満足のいく商品案内ができなかったので、御立腹なさったようです」
と語ります。
今回のケースにしても、美術館を責めたり、美術館が謝罪すれば済む事案ではない深い問題ではないでしょうか。(文◎土竜妹子)