HTBのIR候補地 売却に複数の条件 澤田会長

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ハウステンボス(HTB)澤田会長=佐世保市、ハウステンボス

 ハウステンボス(佐世保市、HTB)の親会社で旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)の澤田秀雄社長=HTB会長=は、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の候補地について、佐世保市に売却する際には候補地内にあるホテルヨーロッパを残すことなど複数の条件を付ける考えを明らかにした。澤田氏は長崎新聞の取材に「土地を売らない限り、IR事業者は何もできない。協力はするが、言うべきことはきちんと言う」と語った。
 HTBは4月、園内にある約30ヘクタールの土地と建物を候補地とすることで、県、市と基本合意した。総面積の約5分の1に当たり、ホテルヨーロッパやパレスハウステンボスなどを含む。
 HTBと佐世保市が締結予定の土地売買契約は、IRの誘致が実現した際に効力が生まれる。ただ、IRの要件に大型ホテルや巨大な国際会議場など大規模施設の整備が含まれたため、ホテルヨーロッパなど既存のホテルは建て替えとなる可能性がある。
 澤田氏はホテルヨーロッパに触れ「あんないいホテルはもう建てられない。隣接するHTBの雰囲気を壊さないよう、最低限の条件を付けたい」と語った。このほかIRとHTBのイベントが重ならないよう求めていく方針も示した。
 本県への誘致実現には「市、県ともにやる気で、経済界も一枚岩。有望だと思う」との認識を示した。その上で、「(HTBは)IRがなくても食べていけるが、来場者の一部はこちらにも来てもらえると思うので、利益は増えるはずだ」と語った。