長野県信濃町の野尻湖で17日、ある巨大な生き物が釣り上げられた。
釣り上げた男性も「ビックリ」…その生き物は通常サイズの2.5倍の長さで重さは実に7倍という大きさ。
(店主・黒田さん)「すごい引きがするんで、何釣れたかなと」
食堂の店主・黒田さんが17日に野尻湖で釣り上げたものとは…
(店主・黒田さん)「あがってきて目の前まで来たときのビックリしたこと」
その正体は…「ウナギ」!!といっても、普通のウナギではなく、通常のウナギと比べると大きさの違い。
重さは1.4キロ。通常サイズがおよそ200グラムなので、「7倍」の重さの「巨大ウナギ」。長さも、通常30センチくらいだが80センチくらいもある。
記者が持ってみると…(記者)「ずっしりとしていて、太さは綱引きの綱みたい」とその大きさに驚く。
野尻湖のほとりにある花屋食堂の店主・黒田さんは30年ほど前から湖でウナギ漁を行っているが、このサイズが捕れるのはとても珍しいという。
店主は「環境やエサと、海に下らずにここに残ったウナギが大きくなったものかなと」
実は、野尻湖は知る人ぞ知るウナギの生息地。
2016年、上皇ご夫妻が全国植樹祭で県内を訪れた際にも召し上がったという。
(店主)「当時誰も用意ができなくて、私のウナギを全部持っていって、楽しんで頂いたかなと」
ただその数は少なく、今、野尻湖産のウナギを提供しているのは、「花屋食堂」だけ。
ところで今回の巨大ウナギをどんな方法で捕まえたのか?
昔からの「はえ縄漁」と呼ばれる方法だという。ウナギは夜行性のため、餌がついた100個近い針の仕掛けを、夕方湖に沈め、翌朝に回収して捕まえる。
ただ最近はブラックバスなどの外来魚によって、数が減少傾向にあるという。
漁協では毎年、稚魚を放流し、保護活動に努めているという。
ところで気になるのは、「巨大ウナギをどうするのか」…???
(店主)「食べていただく人がいれば、いつでも名乗り出ていただきたい。早い者勝ち。このおいしいウナギをぜひ皆さんに味わって頂きたい」と話す。
店主は、ウナギで野尻湖の賑わいを再びと願う。