7月6、7日に赤レンガ倉庫をメイン会場とした終日イベント実施
「横浜スポーツタウン構想」を掲げ、地元密着型の球団を目指す横浜DeNAベイスターズが、令和最初の七夕の週末、7月6、7日に新たなイベントを開催する。その名も「YOKOHAMA STAR☆NIGHT RUN 2019」だ。2012年から横浜・夏の一大イベントとして始まった「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」のスピンオフ企画で、イベント限定ユニホームを着て横浜の街を走ったり歩いたりしながら盛り上げようという新しい試みだ。
今年は7月30日からのヤクルト3連戦で実施される本家「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」に先駆け、7月最初の週末に行われる「STAR☆NIGHT RUN」は観光名所でもある横浜赤レンガ倉庫をメイン会場とする。夜景のきれいな横浜の魅力を感じながら光と音の演出の中で2キロを走るナイトランの他にも、日中に親子で参加できる1.5キロを走る「STAR☆FAMILY RUN」、スマートフォンアプリとGPS機能を使って横浜の街を歩いた足跡でアートを描く「STAR☆ART WALK」も同時開催。また、両日ともにメイン会場では宇徳敬子、hitomi、仮面女子ら豪華アーティストによるライブパフォーマンス、球団オリジナルグルメや横浜で人気のキッチンカーによるグルメが楽しめるなど、子供から大人まで誰もが七夕の週末を楽しめる趣向となっている。
「今回は、子供からお年寄りまで幅広い層の方に参加していただけるランニング・ウォーキングというスポーツを通じて、横浜スタジアム、DeNAベイスターズの熱気を街に広げていきたいと考え、イベントを企画しました」
そう語るのは、イベント企画グループの酒井優介さんだ。選手と同じ特別ユニフォームを着て応援する「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」は、いまやチケットが即日完売するほどの大人気イベントに。球場だけには収まりきらなくなった熱気を、2017年からはライブビューイングという形で球場外に拡大。そして今回は、参加者に赤レンガ倉庫から横浜スタジアム周辺を実際に走ったり歩いたりしながら、より横浜という街を身近に感じ、盛り上げていきたいという想いが込められている。
今回、ナイトラン、ファミリーラン、アートウォークへの全参加者には、「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2019 Supported by 横浜銀行」特別ユニホームの左袖に「YOKOHAMA STAR☆NIGHT RUN」のロゴが入った限定ユニホームが付いてくるので、街がベイスターズのユニホームを着た人々で染められる。ナイトランのコースには、今年の「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」のテーマでもある「宇宙への航海」を連想させるLED照明を使った光と音の演出が施される予定。七夕の横浜がより幻想的なイメージで包まれる。
スマートフォンアプリとGPSを使った画期的なアートウォークにも注目
昨年、球場を舞台とした「リアル謎解きゲーム」や、「勝祭」の企画の一つとして球場に隣接する日本大通りで初開催された「VICTORY☆STREET」も担当したという酒井さんは、プライベートでイベントに出掛けても「これはハマスタに持ってきたら面白いなとか、このアーティストは覚えておこうとか、常に何かヒントを探してしまう。職業病ですね」と笑う。思いついたアイディアが数年後にふとしたタイミングで実現することもあるというが、今回のナイトランイベントもこれまでの経験がヒントになったという。
「全世界同時スタートのランニングイベントの運営に携わったことがあり、日本は夜8時のスタートだったんです。参加者はヘッドライトをつけていたんですが、夜景の中でランナーたちが作る光の線がすごくきれいだったのを鮮明に覚えています。今回も参加者だけではなく、見る人も楽しめるイベントになると思います」
ナイトラン、ファミリーラン、アートウォークの中でも、参加者がよりオリジナリティーを発揮できるのが「アートウォーク」だ。スマートフォンアプリと連動されたGPS機能を利用。参加者は横浜の街を歩いた自身の足跡を使って、アプリ上に描き出されるルートでアートを作ってしまおうという画期的な試みだ。
「ランニング愛好者の中では、GPSを使って自分の走ったルートでアートを描くということが話題を呼んでいるそうなんです。だったら、横浜の街を歩きながら、DeNAベイスターズの象徴でもある星模様を描いてみても面白いんじゃないかと思いつきました。今まで歩いたことのない路地に入って、新たなお店を発見したり、普段とは違う雰囲気を感じたり。これがまた、地域の活性化にもつながればいいなと思います」
開催日は両日ともに、メイン会場の赤レンガ倉庫で行われるイベントは無料で一般開放されている。豪華アーティストによるライブパフォーマンスや球団オリジナルグルメなど、ランニングイベント参加者ではなくても気軽に立ち寄り楽しむことができる。七夕の週末、赤レンガ倉庫を中心に、さまざまな方法で横浜の夜景を楽しんでみてもいいかもしれない。
※イベントの詳細はで。(佐藤直子 / Naoko Sato)