潜伏キリシタン世界遺産1周年記念 長与の池田さんが写真展 ピースミュージアム 来月15日まで

作品を紹介する池田さん=長崎市、ナガサキピースミュージアム

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録1周年を記念した写真展「長崎・天草潜伏キリシタン祈りの里」が18日、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで始まった。7月15日まで。
 写真展を開いたのは、西彼長与町在住の写真家、池田勉さん(76)。池田さんは潜伏キリシタン集落の現状を後世に残そうと、2008年から県内外で潜伏キリシタン関連の撮影を続けており、18年7月にこれらの作品を集めた写真集を出版している。
 写真展は、写真集の作品を中心に37点を展示。全てカラーで、禁教・潜伏のきっかけとなった二十六聖人殉教や有馬川殉教、島原・天草一揆に関する作品のほか、教会での信徒によるミサやかくれキリシタンによるオラショの様子を撮影した作品を展示している。池田さんによると、作品はいずれも禁教・潜伏期をイメージして撮影したという。
 池田さんは「写真展を機に、弾圧の歴史の上に現在のキリスト教があることをいま一度皆さんに知ってほしい」と話した。
 入場無料。開館時間は午前9時半~午後5時半(最終日は午後2時まで)。月曜休館。

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