パドレス・牧田 有望株の昇格に伴い登板なくDFAに

日本時間6月19日、パドレスはこの日のブリュワーズ戦に先発予定となっている有望株左腕、ローガン・アレンをAAA級エルパソからメジャーへ昇格させたことを発表した。アレンをロースターに加えるためには40人枠を1つ空ける必要があり、アレンの昇格に伴って、前日メジャー昇格を果たしたばかりの牧田和久がDFAとなった。牧田は1日限りのメジャー生活となり、登板機会は巡ってこなかった。

ロースター変更の際によく見られる「DFA」とは「Designated For Assignment」の頭文字をとったものであり、選手を40人枠から外す措置のことを指す(同時に25人枠からも抹消される)。DFAとなった選手は、その後7日以内に①ウエーバーにかけられる、②トレードされる、のいずれかの措置をとられることとなり、他球団への移籍が成立しなかった場合は、①マイナー契約で残留する、②リリース(解雇)されてフリーエージェントとなる、のいずれかとなる。なお、メジャー登録日数が5年以上の選手はマイナー契約での残留を拒否する権利を持っている(その場合はフリーエージェントとなる)。

牧田はメジャー経験が5年に満たないため、基本的には球団の指示に従うことになる。ウエーバーでのクレーム(獲得の意思を示すこと)またはトレードでの獲得を希望する球団が現れれば、その球団へ移籍することになる。獲得を希望する球団がなければ、マイナー契約でパドレスに残留し、おそらくメジャー昇格前と同様にAA級アマリーヨでプレイを続けることになるだろう。

メジャーで実力を証明できていない牧田の獲得を希望する球団が現れるとは考えにくく、牧田はパドレスに残留してマイナーでプレイを続ける可能性が高い。マイナーでコツコツと結果を残し続けていれば、再びメジャーから声が掛かる日がやってくるはず。牧田の今後に期待したい。

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