最大の世界カンフー選手権で中国の峨眉山に武術家結集

最大の世界カンフー選手権で中国の峨眉山に武術家結集

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【成都(中国)2019年6月18日新華社=共同通信JBN】第8回世界カンフー選手権が6月16-18日、中国の都市、峨眉山で開催された。「聖なる峨眉山が世界を歓迎」を中心テーマに、3日間のイベントは国際武術連盟、中国武術協会の後援を受けて四川省スポーツ局、楽山市人民政府が主催、楽山市スポーツ部などの組織が支援した。今イベントの規模は史上最大で、ロシア、ブラジル、米国、ニュージーランド、インドを含む48カ国・地域からチーム300以上の武術家5200人が参加した。

世界カンフー選手権は2年に1度開かれ、現在、世界武術界の最大で最も著名かつ影響力ある大規模スポーツイベントになっている。個人、スパーリング、団体の主要3部門があり、個人イベントはさらに伝統ボクシングと伝統武具の部門に分かれている。大会では太極拳、詠春拳、峨眉、青城、武当、少林寺、その他の全武術派に脚光が当てられた。今回の最年長参加者は60歳以上、最年少はわずか6歳だった。

峨眉山が世界カンフー選手権を主催したのは、2017年の第7回選手権の成功に続いて2回目である。最先端の中国武術、峨眉派の揺籃地として峨眉山市は近年、峨眉カンフー推進に積極的な立場をとっており、「中国四川省峨眉山の国際武術祭(International Wushu Festival of Mount Emei, Sichuan, China)」を6回開催した。

峨眉武術は硬軟両技術の独特のバランス、内外スキルの養成で知られている。3000年以上の歴史がある峨眉派は、少林寺、武当とともに中国3大武術派として名高い。

峨眉派が誕生した場所としてその名を冠した峨眉山は世界自然遺産、世界文化遺産であり、中国四大仏教名山の1つでもある。標高3099メートルの峨眉山はさまざまな自然要素の交点に位置し、数多くの固有種、土着種など注目に値する生物多様性に恵まれている。峨眉山には植物が3200種以上あり、中国で見つかる種の総計の10分の1を占める。同時に、峨眉山は希少動物多数の生息地としても機能しており、動物種の総計は2300を超えている。

峨眉山は絵のように美しい自然景観、由緒ある仏教文化、独特の地質が世界的に有名で、「世界で最も優雅な峨眉」という格言もできている。峨眉の武術は2008年、中国の無形文化遺産リストに登録され、峨眉山の都市の新たな象徴になった。

ソース:Leshan Municipal Bureau of Sports