斎藤さん(気象予報士)講演 宮崎政懇児湯・西都

 宮崎政経懇話会(宮崎日日新聞社、宮日文化情報センター主催)の第179回児湯・西都地区例会は19日、高鍋町のホテル四季亭で開いた。気象予報士で防災士の斎藤義雄さん(63)が「異常気象と私たちの暮らし」と題して講演した。
 【講演要旨】地球温暖化が進み、宮崎県の年平均気温が3、4度上がると、奄美大島と同じ気候になる。農業生産が大きな影響を受け、かんきつ類は関東から北の地域、リンゴは北海道でしか作れないといわれている。将来的にはコレラや赤痢など熱帯の伝染病がはやる恐れがある。
 災害が発生する時間は、圧倒的に午後11時から午前4時までが多い。避難した人に必要な物を聞くと、水や食料よりも携帯トイレ。次はプライバシーを守ることができる段ボールのついたてだ。
 家屋倒壊で亡くなった人のほとんどが、胸とおなかを押されて呼吸ができなくなった窒息死。家屋が急に崩れた時はしゃがんだり、横向きになったりして呼吸ができる体勢をとってほしい。
【出席者】(順不同、敬称略)
 岩切洋(岩切建設社長)松木成己(高鍋商工会議所専務理事)池澤雄一(西都市危機管理課長)河村正大(宮崎銀行新富支店長)酒井雅彦(都農町副町長)神田直人(木城町議会議長)河野浩一(川南町議会議長)押川義光(川南町副町長)山西三重子(山西商事社長)花屋賢一(増田工務店経営企画室長)甲斐隆信(高鍋信用金庫専務理事)外山直一(県児湯農林振興局長)木浦亨英(木浦精米所代表社員)長生二(石井十次顕彰会副理事長)河野洋一(高鍋自動車学校長)春成勇(侑建工業)青木善明(高鍋町議会議長)増田哲(協和工業社長)濱砂光章(木城町総務財政課主幹)柿塚丈治(宮崎都城信用金庫西都支店長)日高則行(大林砂利常務)井上博功(井上商店社長)吉田憲市(新富町議会副議長)村上牧雄(西都商工会議所会頭)木戸秀雄(ホテル泉屋社長)南村知宏(宮崎日日新聞社高鍋支局長)

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