地域の昔話を子どもたちに 絵本製作し小学校へ寄贈

▲寄贈された「林勇蔵伝」

 「山口おごおり・昔ばなし研究会」(右田朱実代表)が2019年3月、絵本「小郡昔むかし~林勇蔵伝」を製作。地元の小学生に「総合学習の副読本として活用してほしい」と6月7日に小郡小と上郷小、同12日に小郡南小へ40冊ずつ寄贈した。

 A4判16ページの絵本は、同会手製の紙芝居を縮刷した挿絵と会話を多用した文、巻末には解説を付して構成され、漢字には読みがなを振るなどの配慮がなされている。小郡の豪農林勇蔵が、椎の木峠トンネルの開通と仁保津墾田に尽力した内容だ。

 同会は、主に小郡地域に伝わる昔話を後世に残そうと大型紙芝居に仕立て、2001年から「出前紙芝居」として山口市内の学校や施設を巡り、伝承に取り組むボランティア団体。「子どもたちに加え、多くの人に読んでもらい、林勇蔵翁の業績を身近に感じてもらえれば」と右田代表。

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