【元釣具屋が語る】Q.これって初期不良!? A.いえ、大丈夫ですよ。な案件 ロッドやリールを購入した際に、「これって初期不良!?」と不安に感じたことはないでしょうか?そこで今回は、元釣具屋が“不良のようで不良じゃない”案件を、問い合わせが多かった順番で解説します。

BEST3をまとめてみた。

あまり知られていないかもしれませんが、釣具屋さんはお客さんから初期不良の問い合わせを受けることが多くあります。

その中には、本当に初期不良のものもあるのですが、「それは不良ではなくて……」ということも多いのです。

そこで今回は、“不良に見えるけど不良ではない”案件を、問い合わせが多かった順に紹介していきます。

3位)ロッドに傷が!

「買ったロッドに傷が付いている」という問い合わせは非常に多く受けます。

まれに展示中についてしまったスレ傷などもあるのですが、傷に見えて実は傷じゃないものもあるのです。

カーボンシートの成型跡

ロッドに対してまっすぐ走るような線傷に見えるものは、カーボンシートの成型跡です。軽量化のために塗装がされていないルアーロッドで多く見られます。

個体差があって、見えやすい個体と見えにくい個体がありますが、不良ではないので破損や性能の変化といった心配はありませんよ!

2位)リールの巻きが重い!

「買ったリールが、ショーケースに入っていた展示品よりも巻きが重い」というのも非常に多い問い合わせ。

とくに高級なリールを購入したお客さんから言われることが多いのですが、展示品の巻きが軽いのには理由があるのです。

展示品は慣らしが終わっている

リールはある程度使う(回転させる)ことによってギアやグリスが馴染んできて、巻きが軽くなります。

つまり、展示品はたくさんのお客さんに回されることで、店頭で慣らし運転が完了した状態になっているのです。

さらに、ショーケース内の照明によってグリスが温まり、非常に回転性能が高くなっている状態になっています。

お客さんに触れられていないバックヤードの在庫を購入した場合、すこし回転が重いこともありますが、使っていくうちに馴染んでくるのです。

1位)ロッドの継が入らない!

「ジョイントが最後まで入らない」と、2ピースロッドやパックロッドなどの継竿を購入したお客さんから多く問い合わせを受けます。

しかし、この案件も初期不良であることは非常に稀なのです。

無塗装部分は露出します

「最後まで入らない」といわれる理由は、ロッドを継いだ際に無塗装のジョイント部分が露出するためですが、無塗装部が出ているのが正常な状態です。

無塗装部分が見えなくなるロッドは非常に少数。無理に差し込もうとすると、抜けなくなることがあるので要注意ですよ。

不安だったら聞いてみよう

もし、購入したアイテムのことで不安があれば、釣具屋さんに相談してみることがおすすめです。

ロッド・リールともに初期不良が非常に少なくなっているものの、ゼロではありません。

なかなか相談しにくい方も多いかもしれませんが、丁寧に答えてくれるはずなのでどんどん質問してみてくださいね。

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