レッドブル・ホンダのフェルスタッペン、「F1とカートのドライビングでは、使う筋肉が違う」と比較を一蹴

 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、最近ルイス・ハミルトン(メルセデス)とロマン・グロージャン(ハース)が「今のF1は、ドライバーにとって体力的にはそれほど厳しいものではない」とコメントした件について、まったく違う意見を持っている。

 カナダGPの際に最近のF1の進化について話したハミルトンは、現代のF1マシンでの走行は体力的にそれほど厳しいものではないと強調した。またグロージャンはハミルトンの評価に同意しており、F1レースよりも現在のカートレースの方が身体的に疲れると指摘した。

 だがフェルスタッペンは、彼らの意見に困惑しているとはっきりと述べた。

「そうした発言は、僕にとってはたわごとだ」

「過去数年に比べて、僕たちははるかに速くなっている。そんな話がどこから出たのか理解できない」

「グロージャンが言ったことには全然共感できない。カートではまったく異なる筋肉を使うんだ」

「もし僕が今カートをやったら、20周か30周で、完全に疲労するだろうね。僕が15歳の時には、1日に300周走ることができたし、何の問題もなかった」

「だけど、それで僕が15歳の時よりも体力がないということになるっていうの? そんなことはまったくない。ただ全然違う筋肉を使うというだけのことで、より前腕を使うようになるんだ」

 またフェルスタッペンは、グロージャンがF1とカートのドライビングにおける身体的な類似点について、間違った考えを持っていると考えている。

「そうした比較をすることには、まったく意味がない」

「もし今もカートをやっている僕の友人をレーシングカーに乗せたら、彼らは1年に30万周もカートで走っているのに、翌日には首の感覚がなくなってしまうはずだよ」

「だからこの比較をすることは本当に変なことだと思う」

 最後にフェルスタッペンは、ハミルトンが3戦連続で優勝を達成できたと語ったことについて、「あれだけ優れたマシンがあれば、90パーセントの力で走行できるだろうね」と語った。

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