道糸沼の末に辿り着いた……
こんにちは、フカセ釣りが大好きな編集部しみけんです。
フカセ釣りにはいろいろなアイテムを用いますが、その中でも「道糸」は釣り人によって大きく好みが分かれるアイテムです。
そんなわけで筆者も、お気に入りの道糸と出会うために、有名メーカーの人気商品の大半を使ったと思います。(1釣行ごとに違う糸に巻き替えていた時期も……)
そして、“道糸沼”な釣り生活を送った末に「コレだ!」と思える道糸に出会ったのです!
それが、サンヨーナイロン社の「ディテール」。今回は、そんな最高の道糸をインプレします。
視認性が抜群
ディテールは磯用道糸にしては珍しく、透明系のカラーです。透明の糸は「視認性が悪そう」というイメージかもしれませんが、実際のところは真逆です。
このディテールは太陽光が当たると青白く発光するため、非常に見やすいのです。普段はイエロー系のカラーを好む友人に1度使わせてみたところ、その視認性の高さに驚いていました。
ラインメンディングをする際も軌道を把握しやすいですし、糸が走るようなアタリも逃さずにキャッチできます。
ラインメンディングが超快適
ディテールはフロートラインのような使用感で、海面からスッと離れてくれるため、非常にラインメンディングがしやすいことが特徴です。
しかし、フロートラインにありがちな糸が風で飛ばされることがなく、道糸が仕掛けを引っ張ってしまうことがありません。
そのため、横方向の流れが多い堤防でも、風が吹き荒れる磯でも仕掛けがマキエと同調してくれます。
めちゃ強い
糸を語るうえで外せないのが強度ですが、ディテールはめっぽう強い糸だと思います。
チヌ釣りをしていると根掛かることがあり、この場合に道糸が弱いと高切れを起こすのですが、ディテールはそれがほとんどありません。(道糸・ハリスが同号数の場合)
大半はハリスが先に飛んでくれるので、ウキをロストしなくて済むのです。
耐摩耗に関しても、アオブダイや巨大イスズミにズタズタにされても切れないので、強度に不満を感じることはまったくありません。
巻きグセがつきにくい
糸はリールに巻くと必ず巻きグセがつくのですが、ディテールは巻きグセがかなり少ないほうです。
巻きグセがつくと、ラインメンディングがしにくい、風にあおられるといった厄介な事態を引き起こします。
そのため、初回の釣行が快適なのはもちろん、2回目・3回目の釣行もストレスなくこなせるのです。
劣化が少ない
体感ではありますが、一般的な道糸に比べて劣化は少ない(遅い)と思います。
1年前に巻いたディテールを使った時のこと。道糸を引っ張って根掛かりを切ろうとしたのですが、この時にハリスから飛んだのには驚かされました。(道糸・ハリス1.75号)
さらに、巻きグセがとれやすくて浮力の変化も少ないので、仕掛けの操作も快適に行えます。
釣行を重ねても初期状態に近い使用感が維持されており、巻き替えの回数が少なくなるので非常に経済的です。
不満はゼロ!
もう2年以上もディテールだけを使ってきましたが、コレといった不満はありません。強いて言うなら、あまり売っていないことぐらいです。(とくに関西)
けっして新しい製品ではありませんし、雑誌などでも宣伝されていませんが、素晴らしい糸だと思いますよ。
道糸で悩まれている方は、ぜひ巻いてみてくださいね!
文・撮影:TSURI HACK編集部