職員が手続き忘れ、約926万円未払い 指摘受けるも怠る

 相模原市は25日、鳥屋財産区(同市緑区鳥屋)の特別会計から鳥屋造林組合に2018年度に支払われるはずだった管理費約926万円が未払いになっていたと発表した。市職員が手続きを忘れたことが原因で、市は遅延利息約12万円を上乗せして補正予算に計上、市議会6月定例会議に提出した。

 問題となっているのは、同組合が、山林などの不動産を管理する特別地方公共団体の鳥屋財産区にある松茸山自然の森公園で実施した枝打ち、間伐、遊歩道などの管理費用。昨年4月に同組合から市に交付申請があったが、津久井まちづくりセンターの男性主任が手続きをしていなかった。

 管理費用の金額が予算額から変更になったため今年1月、同組合が市に変更に関わる請求書を提出。その際に会計課職員が昨年4月時点での手続きの不備を男性主任に指摘したが、男性主任は今年2月までに改めて手続きをする必要があったにも関わらず再び怠っていた。

 今月11日、同センターが決算に向けた資料を確認した際に未払いがあることが発覚した。同センターの畑秀雄所長は「業務管理が不十分で、確認作業も適切にできていなかった」と謝罪した。

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