F1フランスGPで導入されたスペック3のホンダPUを評価するクビアト。「レースでの挙動はとても良かった」

 トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、フランスGP予選で16番手(PU交換のペナルティにより19番グリッド)となり、決勝を14位でフィニッシュした。

 クビアトのマシンにはスペック3にアップデートされたホンダ製パワーユニット(PU/エンジン)が搭載されていた。レース中、パワーユニットの調子はどうだったのだろうか。

 そのことについて尋ねるとクビアトは、「エンジンは良かったよ」と語った。

「今日はウイリアムズ、ハース、そして自分のチームメイトと戦った。そしてルノー相手にもね。それは防御するためだったけれど、悪くなかったと思うよ。1年を通してレースで他のチームと戦うことができている」

「ただ予選でもう少し進歩が見られたら素晴らしいと思う。僕たちもホンダもそのことは承知しているし、彼らが懸命に取り組んでいることを知っている。レースの状況は間違いなく悪くない。いつになるのかは正直なところ知らないけれど、次のアップデートで、もう少し性能が向上してくれることを期待している。アップデートはいつでも歓迎だ」

 新旧のパワーユニットを比べて、クビアトは実際に違いを感じることはできたのだろうか?

「個人的には新旧のパワーユニットで違いは感じられなかった。でもエンジニアだったらパワーを比較できるだろう。たとえば、予選で僕はチームメイトよりも保守的なモードで走行していた。なぜなら目標は強力な予選にすることやQ3進出ではなかったからね」

「だから予選ではいつもと同じかわずかに遅かった。限界までプッシュすることに意味がなかったから、アタックはしたくなかったんだ。でもレースでの挙動はとても良かった。レース中、ストレートにおいてもまあまあだった。競り合いも、防御もできた。別の言い方をすれば、僕たちは動く標的ではなかったということだ」

 マクラーレンおよびルノーと比較して、トロロッソ・ホンダは全体的に速度が不足しているのだろうか?

「そう思う、予選のマクラーレンはとても強力で、彼らに追いつくことはできなかった。レッドブルリンク(次戦オーストリアGP)でどうなるか様子を見ることになる。差が前ほど大きくならないことを期待しているよ。もし差が大きかったらがっかりだけど、とにかく僕たちは作業を続けていく」

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